IE9ピン留め
2012年 01月 29日
ドヴォルザーク/ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53
ram's café menu No.747 : 協奏曲

演奏 : エディット・パイネマン(vn)
      ペーター・マーク/ チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 139120 SLPM  )









 エディット・パイネマンは1939年生まれのドイツのヴァイオリニストで、1956年のミュンヘン国際コンクール入賞の経歴を持っています。ジョージ・セルやシャルル・ミュンシュとの共演も有名ですが、如何せん、余りに録音が少ないので、「知る人ぞ知る」という用語とともに語られてきた名女流ヴァイオリニストです。そんなパイネマンが、独グラモフォン・レーベルに残した唯一の演奏がこのLP盤(1964年録音)なんです。

 ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲には、これまでたくさんのヴァイオリニストの演奏がLP、CDで発売されていて、私的に、これまで凛とした力強さと瑞々しい気品にあふれたヨハンナ・マルツィの演奏をベストとしていました。ところがパイネマンのこのLPを聴いてみて、最上位が変わりました(笑)。やや線は太く音色が美しいパイネマンのヴァイオリンですが、それは格調の高さと内面的な力強さのバランスがとてもいいと思います。ドヴォルザークの大陸的抒情を大きなスケールで、じっくりと聴かせてくれます。そしてペーター・マーク&チェコ・フィルの伴奏も抜群に上手くて、ホルンやフルートなどの管楽器との対話もしっとりきます。録音はDGGのチューリップ盤なので、音響的にも何の不満もありません。優秀録音の一枚です。



   同曲異演盤 : ヨハンナ・マルツィ(vn)& フェレンツ・フリッチャイ/ベルリンRIAS交響楽団




今日の写真 : ニホンスイセン


                               ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )

# by fragile28 | 2012-01-29 13:42 | 協奏曲 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 21日
ブラームス/3つの間奏曲Op.117
ram's café menu No.746 : 器楽曲

演奏 : グレン・グールド(p)
(  国内盤 SONY SICC 1025  )










 ブラームスが作曲した晩年のピアノ作品Op.117~119の3つの小品集は、いずれも深みを湛え、抒情的でしみじみとした名曲です。ブラームスはこれらの小品のうち、瞑想的でゆるやかのものに、特に「間奏曲(Intermezzo)」という名を付けています。

 さて今日のお薦めは、孤高の天才グレン・グールドの名盤からの一曲ですが、このCDにはブラームス晩年の10曲の「間奏曲」とOp.10の「4つのバラード」から2曲、Op.79の「2つのラプソディ」が収録されています。この「3つの間奏曲Op.117」第1曲は、冒頭に「安らかに眠れ わが子 安らかに美しく眠れ お前の泣くのをみるのがわたしにはたまらない」というドイツの詩人へルターの詩が引用された、子守唄風の曲なんです。グールドの演奏で聴いていると、しだいに瞑想的な気分が強まってきます。静かに始まる演奏ですが、とても優しく、祈りを感じてきます。 美しい!



今日の写真 : Intermezzo



                                ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )



☆・・

# by fragile28 | 2012-01-21 20:35 | 器楽曲 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 14日
VIENNA CHAMBER MUSIC FESTIVAL
ram's café menu No.745 : 室内楽曲

演奏 : クリフォード・カーゾン(p)、ウェラー四重奏団、ウィーン八重奏団
      ウィリー・ボスコフスキー/ウィーン・モーツァルト・アンサンブル

(  輸入盤 LP DECCA SXL 6238-41  )







 今日のエントリーは、英DECCAの「ウィーン室内楽フェスティヴァル」と題された4枚組ですが、モーツァルト/クラリネット五重奏曲、ベートーヴェン/七重奏曲、シューベルト/ピアノ五重奏曲「ます」、同/八重奏曲など、DECCA黄金時代の室内楽曲が収録されていて、魅力いっぱいの箱物セットです。それぞれのオリジナル盤を1枚ずつ揃えようとすると、中古輸入盤では高額なものばかりです。でもこの中古箱物セットはED2なので値段が抑えられていて、とてもお買い得でした。

 さてこの中から、「ベートーヴェン/七重奏曲Op.20」について、少しだけ感想です。

 この曲を演奏しているのは、ウィーン八重奏団員です。もともとウィーン八重奏団は、1947年にウィーン・フィルのコンサートマスターだったウィリー・ボスコフスキーと首席クラリネット奏者のアルフレート・ボスコフスキーを中心にウィーン・フィルの首席奏者たちを集めて、弦5人、管3人で結成された団体でした。名手による悠揚迫らざるゆったりとした演奏は、これぞ古き良き時代のウィーン!と思わせるに十分で、この演奏でも甘美で温かいウィーン情緒たっぷりのベートーヴェンを聴かせてくれています。ただ、このLP盤面にⓟ1959とありましたが、これより前、1954年に録音されたバリリ弦楽アンサンブル&ウィーン・フィル木管グループの演奏と比較してみると、ボスコフスキーの第一ヴァイオリン主導が色濃く、しかも旋律の歌わせ方に「ため」があって、さらに甘美さが際だつようでした。私の好みといえば、やはりバリリの演奏の方ですね。



   同曲異演盤 : バリリ弦楽アンサンブル&ウィーン・フィル木管グループ
             ベルリン・フィルハーモニー八重奏団            
             ウィーン室内合奏団
             アカデミー室内アンサンブル
             ベルリン・ゾリスデン
             ウィーン・フィルハーモニー室内合奏団



今日の写真 : 甘い香り     シナマンサク


                                ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )


# by fragile28 | 2012-01-14 21:05 | 室内楽曲 | Trackback | Comments(0)


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