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バッハ/ゴールドベルク変奏曲BWV.988

バッハ/ゴールドベルク変奏曲BWV.988_a0085805_13502530.jpgバッハ/ゴールドベルク変奏曲BWV.988_a0085805_15403449.jpgram's café menu No.624 : 器楽曲

演奏 : アンドレアス・シュタイアー(cemb)
( 輸入盤 harmonia mundi HMC902058 )








 レコード芸術5月号の<海外盤review>で絶賛されていたアンドレアス・シュタイアーによる《ゴールドベルク変奏曲》を聴いてみました。豊潤で鮮やか、そして強靱な響きのチェンバロは1734年ヒエロニムス・アルブレヒト・ハス作のオリジナル楽器のコピーですが、写真や付録のDVD映像等からその大きな姿を見れば、オルガン風のダイナミックな響きが炸裂するのも頷けます。ところがシュタイアーのタッチがとても柔らかく繊細なので、その響きは濁ることもなくて軽やかに宙を舞う感じです。またリュート・ストップという音色を変える装置を用いた第15変奏や第25変奏では内省的で沈潜するような響きが、第19変奏ではハープのような典雅な趣の響きも聴けて、千変万化するチェンバロの音色にワクワクするばかりです。

 この演奏でシュタイアーは指定された反復をきちんとおこなっていて、演奏時間は80分46秒という長さですが、嬉しいことにCD1枚にしっかりと収まっています。さらに付録のDVD映像では、シュタイアーは実際に鍵盤に触れながら変奏の成り立ちについて語り、特定の箇所に特定の音色を用いるわけを語っています。これもまた興味深いDVDです。



   同曲異演盤 : グレン・グールド(p) 1981年録音
             ヨジェフ・エトヴェシュ(guitar)
             マルセル・ビッチ/フランス八重奏団
             シトコヴェツキー(vn)、コセ(va)、ミッシャ・マイスキー(vc)
             ヴィルヘルム・ケンプ(p
             My favorite Goldberg Variations




今日の写真 : 八重紅枝垂   仙台市野草園   2010年5月1日撮影

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by fragile28 | 2010-05-02 16:00 | 器楽曲


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