ram's café menu No.643 : 協奏曲
演奏 : ヨハンナ・マルツィ(vn) オトマール・ヌッシオ/スイス・イタリア語放送管弦楽団 ( 輸入盤 DOREMI DHR-7778 ) カナダの《DOREMI》レーベルから「ヨハンナ・マルツィ第2集」として、「ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲1954年ライヴ」が、ついに発売になりました。先月、ここで<兼好さん>から発売予定の情報をいただき、私はすぐにHMVに予約を入れたのですが、その予約CDが一昨日、手元に届きました。兼好さん、ありがとうございました。 丁寧なリマスタリングの甲斐あって、半世紀も前の録音にしては大変聴きやすい音です。肝心のマルツィのヴァイオリンはオン・マイク気味ではありますが、明瞭に捉えられていて嬉しいかぎりです。第1楽章冒頭、オーケストラによる長い前奏があって、マルツィの独奏ヴァイオリンがカデンツァ風に颯爽と登場しますが、ライヴらしくとても情熱的で、張りつめた緊張感を感じます。第1楽章終結のカデンツァやコーダでも、マルツィの凛とした気品が漂う美しいヴァイオリンを堪能することができます。第2楽章ラルゲットでマルツィが奏でる装飾的な旋律や中間部のカンタービレは優しく微笑むようで、形容できないほど美しいです。たくさんのカデンツァが散りばめられた終楽章でも、マルツィの瑞々しいヴァイオリンが全開です。オーケストラの弦が痩せていたり金管が突出したりと、少しの傷はありますが、私にとってこのCDはマルツィのヴァイオリンを聴くためのものですから、そんなことは問題になりませんね。 さらにカップリング曲は、「モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454」ですが、こちらも素晴らしい演奏です。現役盤としてのマルツィのCDは、それほど多くはありませんので、この《DOREMI》レーベルのCDはとても貴重です。廃盤になってしまう前に、ぜひお買い求め下さい。 同曲異演盤 : カール・ズスケ(vn)&マズア/ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団 今日の写真 : 薔薇の季節#6 2010 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) 初恋 日本 1994年 アブラカダブラ アメリカ 1993年 チンチン フランス 1978年 夕霧 日本 1987年 リディア ドイツ 1976年
by fragile28
| 2010-06-19 21:36
| 協奏曲
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by fragile28 <管理人よりお願い>
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