ram's café menu No.723 : 室内楽曲
演奏 : アルカント・カルテット ( 輸入盤 仏harmonia mundi HMC 902067 ) 今日のお薦めは、2010年度(第48回)「レコード・アカデミー賞」の大賞銅賞を受賞したアルカント・カルテットのCDです。アルカント・カルテットのデビュー盤は超難曲といわれるバルトークでしたが、それも2009年度の大賞銅賞に輝いていましたから、今回は、惜しくも「大賞」を逃したという印象です。それほど見事な演奏・録音です。とりわけドビュッシー、ラヴェルの緩徐楽章は素晴らしく、繊細な音色の違いと音の絡みが、ゆったりとした自然の息遣いの中に、たっぷりと歌われていきます。4本の弦のバランスもよく、心地よく溶け合った精妙な響きがステージいっぱいに広がって、驚くべきレベルのアンサンブルを堪能することができます。 アルカント・カルテットはチェロのジャン=ギアン・ケラスを中心に、タベア・ツィンマーマンのヴィオラ、アンティエ・ヴァイトハースとダニエル・ゼペックのヴァイオリンといった、ソリストとしても活躍している名手4人によるカルテットです。2002年に結成された新進のカルテットですが、年代的にもほとんど同年代の息のあった演奏は既に<ドリーム・アンサンブル>と称されるほどの高い評価を得ているそうです。因みに「アルカント」とはイタリア語のアルコ(弓)とカント(歌)による造語らしいですね。これからの活躍がとても楽しみなカルテットです。 このCDのジャケット・デザインは、新印象派のマクシミリアン ・リュス(Maximilien Luce,1858-1941)の「Couillet la nuit , 1896」という絵画です。CDに収録されているデュティユー(b.1916)の「夜はかくの如し」( 弦楽四重奏のための)繋がり?なのでしょうが、私的には「妖しくも官能的な世界が薫る」印象ではないのですが・・(笑)。 同曲異演盤 : アルバン・ベルク四重奏団 パルナン四重奏団 イタリア弦楽四重奏団 ジュリアード弦楽四重奏団 ドロルツ弦楽四重奏団 今日の写真 : 三寒四温 ( 画像をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28
| 2011-02-27 14:35
| 室内楽曲
|
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