ram's café menu No.761 : 室内楽曲
演奏 : クリスチャン・フェラス(vn) ピエール・バルビゼ(p) ( 輸入盤 LP DGG 138998 SLPM ) 日頃から、シューマンの作品を聴くことが少ないのですが、季節の変わり目ゆえの、そわそわと落ち着かない今日は、何故かシューマンです(笑)。 シューマンといえば1840年は「歌曲の年」、1841年は「管弦楽の年」、さらに1842年「室内楽の年」というように、集中した創作活動で知られています。例えば1842年には「ピアノ五重奏曲」、「ピアノ四重奏曲」、3つの「弦楽四重奏曲」といった、明快な傑作が生まれています。一方でこの「室内楽の年」の作ではありませんが、晩年には、3つの「ピアノ三重奏曲」や3つの「ヴァイオリン・ソナタ」といった室内楽の佳曲もあります。晩年のシューマンは、つらい心の病にあったためか、この時期の作品にはほの暗い情熱と独特の深い抒情が漂います。そして、心の秩序が保てない状態でも、随所に美しいメロディーを生み出していきました。 エントリー曲の「ヴァイオリン・ソナタ第1番」と「同第2番」、そして「ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス」をフェラス&バルビゼの<黄金のデュオ>のLPで聴いています。相変わらずのフェラスの澄んだ美音ですが、「第1番」のむせび泣くようなヴァイオリンは、不安定なシューマンの姿に重なってきます。 今日の写真 : 梅林 小石川植物園 (2012年3月29日撮影) 豊後 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) 八重松島 思いのまま 八房 鶯隠
by fragile28
| 2012-04-01 10:02
| 室内楽曲
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