人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68

ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_141411.jpgram's café menu No.788 : 交響曲

演奏 : シャルル・ミュンシュ/パリ管弦楽団
(  国内盤 SACD EMI CLASSICS TOGE-15027  )








 2012年最後のエントリーは「第九」ではなく、ブラームスの「第1番」です。生前から<ベートーヴェンの後継者>として認められていたブラームスが、この「第1番」を書き上げるのに要した歳月は、実に21年だったそうです。ベートーヴェンに対し畏敬の念を抱き、強く意識し続けたブラームスですから、この21年という長い時間は、孤独、葛藤、疑心暗鬼などの見えない敵との戦いでもあったと想像します。終楽章には「第九」の第4楽章の「歓喜の歌」に似た荘厳で爽やかな旋律が現れますが、それが次第に情熱的なクライマックスへと展開されていきます。あたかもベートーヴェンの呪縛から解放されたような喜びを感じます。
全4楽章からなるこの「第1番」は、ブラームスらしい抒情性とスケールの大きさも申し分なく、実に堂々としていて、《闇から光へ》という力強い私たちフクシマへの<応援歌>だと思います。大晦日なので年末恒例の「第九」も聴きましたが、熟慮の末のエントリーはブラームスの「第1番」です。

 さてお薦めの一枚は、最近EMIクラシックスのSACDシングルレイヤー・シリーズで発売になった、アナログ時代からの歴史的名盤、ミュンシュ&パリ管による演奏です。SACDシングルレイヤー化の効果はめざましく、ステージの奥行き・広がりが実にすっきりとし、管楽器の音色もしなやか、躍動感あふれるティンパニーは一段と力強く印象的です。これならば、オリジナルLP盤でなくても、十分に音楽を楽しむことができます。



   同曲異演盤 : カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
              カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



今日の写真 : 2012年のバラ   2012年5月26日撮影  神代植物公園

                    コンチェルティーノ              
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_15391254.jpg

                    ( 写真をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます )

             



                    神代植物公園の<2012年春バラフェスタ>の写真をアップするのを忘れていました。
                    10年ぶりに戻った職場の忙しさに、ブログ更新どころではなかったのでした。(笑)

                    ジャルダン・ドゥ・フランス
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_15492031.jpg



                    乾杯
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_15501298.jpg



                    ウルメール・ミュンスター
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_15512792.jpg



                    ビショッフスタット・パデルボルン                    
ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68_a0085805_15525838.jpg

by fragile28 | 2012-12-31 15:59 | 交響曲


<< TALES FROM THE ... Les Vents Franç... >>