ram's café menu No.58 : 室内楽曲
演奏 : ズスケ四重奏団 ( 輸入盤 BERLIN Classics 0091632BC ) ベートーヴェンの後期作品群の代表作の一つです。病気のため、作曲を一時中断したのですが、快復後に第3楽章を挿入して、5つの楽章として完成しました。挿入された第3楽章冒頭には 「リディア旋法による、病気から快復した者の神に対する感謝の歌」との書き込みがあるそうです。苦悩を乗り越えた喜び、新鮮な精気にあふれています。 私がこの曲をはじめて生の演奏会で聴いたのは、1991年来日のゲヴァントハウス弦楽四重奏団のものでした。この時の第一ヴァイオリンが、カール・ズスケでした。過度な演出は一つもなく、中庸なのだけど、どこまでも真面目に真摯な演奏だった印象があります。強い感銘を受けました。考えてみれば、「神に対する感謝の歌」とはあっても、感謝するあまり思い詰めたような表情ばかりでは切なく疲れてしまいます。ズスケの演奏ように、特別のことをしているとは感じなくても、また聴いてみようとさせることも大切なのではと思います。 毎日の感謝の積み重ねが、気持ちを落ち着かせて、生きる力を新たに得るための道なのかも知れません。そうすれば、雲間に天使の梯子を見るように、前途に明るい希望が持てるような気がします。でもそれは、あくまでも、「 少しずつ 」なのですね。 今日の写真 : ram
by fragile28
| 2006-12-11 21:16
| 室内楽曲
|
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