モーツァルト/セレナード第10番変ロ長調 K.361 《グラン・パルティータ》
この『My favorite』の一曲のために、私が購入したLP,CDなどを一挙公開いたします。 ジャケット写真とともに私の『お薦め度』を、満点★5で付けさせていただきました。私はクラシック音楽愛好家ではありますが、 音楽についてはいわゆる《ど素人》です。この★☆印はそんな素人の私が所有しているディスクの、主観的・妄想的な思い入れとご理解下さい。他意はありませんので、★☆印にお腹立ちならずに、御心広くご覧いただきたいと願っています。( ジャケット写真はクリックすると少しだけ大きくなります ) ウィルヘルム・フルトヴェングラー/VPO<47> EMI 3 53206 2 ★★☆ さすがにウィーン・フィルの木管です。第三楽章など極端に遅いテンポで重たいのですが、優美な木管の響きは綿々と連なっていきます。ようやく終楽章でフルトヴェングラーらしく少し速くなるけど、全体にゆっくりとしている。 VPO木管グループ<53> BLOG MCA VICTOR MVCW-19016 ★★★★ クラリネットのウラッハ、ホルンのフライベルクなどの名手を中心にウィーン・フィルの管楽器首席奏者たちで結成されたグループ。 ゆったりとしてどこか鄙びた印象があります。ウィーン情緒たっぷりのアンサンブルです。 エルネスト・アンセルメ/SRO<55> LONDON POCL-4635 ★★ アンセルメとしては珍しい一曲。<高原の涼風が吹き込むような爽やかなアンセルメのモーツァルト!>という触れ込みです。でもいまひとつ愉しさを感じません。 フレデリック・フェネル/EWE<58> Mercury 289 434 399-2 ★☆ 東京佼成ウィンドオーケストラの指揮でも活躍したフェネルの’58年の録音。マーキュリーの超優秀な録音によるブラスの響きは、今となってはすこし細身で痩せた感じ。木管の技量にもちょっと?な所も・・。 オイゲン・ヨッフム/バイエルン放送交響楽団員<62> BLOG DG 138 830 SLPM ★★★☆ ヨッフムは1949年からバイエルン放送交響楽団の初代音楽監督に就任し、短期間の間にドイツを代表するオーケストラへと導きました。この録音でも軽快なロンドでは疾風する木管ですが、派手にならず堅実で安らぎがあり、味わい深い演奏です。 ジャック・ブライマー(cl)/ロンドン管楽ソロイスツ<63> BLOG 英DECCA SXL 6049 ★★★☆ クラリネットのJ.ブライマーを中心として、A.シヴィル(hrn)、T.マクドナー(ob)といった1960年代のイギリスの管楽器の名手たちが勢揃い。堅実なアンザンブルになので、安心して音楽に浸れます。 オットー・クレンペラー/ロンドン管楽五重奏団&Ens.<63> BLOG 英COLUMBIA SAX 5259 ★★★★ ゆったり、ゆっくり、スケール雄大なクレンペラーらしさが発揮された一枚。官能的なオーボエ、力強いホルン、優しく鄙びたファゴットなど、英国の名手による美しい木管の音色が満喫できます。 カール・ベーム/BPO管楽Ens.<70> BLOG DG MG 2313 ★★★★☆ 私が最初にこの曲を知ったディスクで、思い入れが最も深い演奏です。ベルリン・フィルのトップによる楽器の音色の美しさ、豊饒な響き、安定したアンサンブルなど申し分ありません。 コレギウム・アウレウム合奏団員<72> BASF harmonia mundi BAC 3100 ★★☆ 古楽器による演奏で、モーツァルト時代の典雅な響きを現代に蘇らせた雰囲気です。のんびりとした18世紀のイメージですが、第2楽章や第4楽章などちょっとテンポが遅すぎた感じです。 ウィーン管楽合奏団<80> LONDON POCL-2209 ★★★★ ウィーン情緒豊かな響きに安心感があります。第2、第4楽章のメヌエットはお洒落だし、第6楽章アンダンテの美しさもまたウィーン風というのでしょう。 パイヤール/パイヤール管楽Ens.<80> JVC JM-XR24035 ★★★ パイヤール室内管弦楽団の管楽器ソリストが集まったということは、フランスの管の名手たちによる演奏ということです。明るく優美ですが穏やかな雰囲気があります。xrcdで録音も優秀。 ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル<80> BLOG DG 2532 089 ★★★★☆ ローター・コッホ(ob)、カール・ライスター(cl)、ギュンター・ピースク(fg)、ゲルト・ザイフェルト(hrn)などの名手達による演奏は、指揮者がいなくとも見事なアンサンブルを聴かせてくれます。ソロはとびっきり上手いし、掛け合いはため息が出るくらい美しく酔わせるしで、文句のつけようがありません。 コレギウム・アウレウム合奏団員<81> BLOG BMG BVCD-5003 ★★★☆ この団体の再録音です。もちろん古楽器による演奏で、ホルンは狩猟用ホルンが使われているためワンテンポ遅れて響いてきます。バセットホルンも使われていて、モーツァルト時代の典雅な響きを再現しています。今回はのんびりしすぎることもなく、洗練された歯切れの良さがあります。 アーノンクール/ウィーン・モーツァルト管楽合奏団<83> BLOG TELDEC 243 003-2 ★★★★☆ アーノンクールはこの曲の録音のために、この合奏団を結成したそうです。鋭い切り込みと力強い表現からは典雅さよりもモーツァルトの茶目っ気を感じます。また、各楽器奏者の即興的な名人芸も見事です。 ネヴィル・マリナー/ASMF<84> Ph 412 726-2 ★★★★ マリナーの自然な歌いまわしは、愉悦感に溢れたモーツァルトにピッタリです。緻密なアンサンブルも、豊饒な響きの美しさも安心して聴けるディスクです。 バルトルド・クイケン/オクトフォロス<86> ACCENT 68642D ★★★ 古楽を中心としたベルギーのレーベルACCENTは、クイケン兄弟やオクトフォロスの演奏を多数録音しています。ここでは、オクトフォロスのメンバーによるまろやかで豊かな木管の響きを聴きます。 オルフェウス室内管弦楽団<86> DG 00289 477 5750 ★★☆ この団体は「指揮者を置かない室内オーケストラ」として有名です。奏者ひとり一人がバランスを考えての演奏なのでいくぶん控え目な表現ですが、生き生きと冴えたリズムでくっきりと描かれています。 ホグウッド/アマデウス管楽合奏団<87> L'OISEAU-LYRE F32L-20325 ★★★★ アメリカとカナダの古楽器の名手たちによる演奏です。小気味よいリズムは、モーツァルトの愉しさにつながり、現代的でスマートな表現になっています。 ブリュッヘン/18世紀オーケストラ団員<88> Ph 422 338-2 ★★☆ これも古楽器による演奏です。第一印象は丁寧で古楽器とは思えない滑らかな表現なんですが、う~ん、どうなんだろう?音楽の愉しさはあんまり感じませんでした。 BPO管楽Ens.<89> BLOG ORFEO C 188 891 A ★★★★ この団体は1977年にオーボエのローター・コッホを中心に結成されました。その後メンバーは替わっても、ライスター(cl)やシェレンベルガー(ob)などBPO首席奏者が中心となっていて、テクニックもアンサンブルも完璧。安定感があります。 ヨーロッパ室内管弦楽団員<90> Teldec 60866-2 ★★☆ きびきびとした演奏で颯爽としているが、私の好きな第2楽章第2トリオのオーボエはいまひとつ気分がのっていません。ファゴットだけがやけに耳につきます。 チャールズ・マッケラス/セント・ルークス管弦楽団<93> TELARC CD-80359 ★★★☆ 各奏者の自由奔放でエネルギッシュな演奏が素晴らしく、アンサンブルもよく整っている。管楽器の素朴で明るい響きやコントラバスの重低音がテラーク独特の優秀録音で聴くことができます。 チェコ・フィルハーモニー室内合奏団<93> CANYON PCCL-00209 ★★★☆ <チェコ・フィルの管のトップメンバーがくりひろげる至芸の饗宴>との謳い文句通り、抑え気味だけど、きめ細やかな肌合いの響きが美しい。名前はクレジットされていませんが、ホルンはチェコ・フィルの名首席奏者、故ズデニェク・ティルシャルのようです。 ヘレヴェッヘ/シャンゼリゼ・オーケストラ団員<95> HMF HMC 901570 ★★★☆ 古楽器の名手たちによる演奏で、オーボエのポンセールの名前もクレジットされています。流れるような演奏で、たおやかな情感に包まれていくようです。 ブリュッヘン/ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン<97> IPPNW Concerts CD-20 ★★★ 1992年にブレーメン市の援助により、若い世代を中心としたメンバーで“新時代のドイツ”を代表する団体として注目を集めるDKBによる演奏です。同じブリュッヘンの指揮でも、こちらには勢いがあります。 エリック・ホープリッチ/ナハトムジーク<01> GLOSSA GDC 920605 ★★★ 木管の響きが美しい。指揮をしているクラリネットのホープリッチは、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラのディスクでもクラリネットを吹いていました。 エリック・ボド/アンサンブル・フィリドール<01> CALLIOPE CAL 3317 ★★★ フランスの古楽器による管弦楽アンサンブルとして知られているこの団体は、モーツァルトの他のセレナード(K.375&388)の演奏でも高い評価をえています。素朴で鄙びた味わいと音楽の愉しさがあります。 ニルセン(ob)、ギフスコフ(vn)、ヴェステンホルツ(p)他<01> BLOG CLASSICO CLASSCD-355 ★★☆ C.F.G.シュヴァンケのピアノ五重奏編曲版による演奏です。第4楽章の2曲目のメヌエットには、とてもチャーミングな第3のトリオが挿まれてます。結構楽しめる編曲です。 BPO管楽Ens.<05> BLOG EMI 3 43424 2 ★★★★ BPO関連のアンサンブルによる同曲は、指揮者のあるなしはありますが、70年(DG),80年(DG),89年(Orf)につづいての4回目?もっとあるのかな?ここでも溌溂とした伸びやかさと管楽器の美しいアンサンブルが堪能できます。オーボエにはマイヤー、ホルンにはバボラークも参加しています。 マイケル・コリンズ/ロンドン・ウィンズ<06> ONYX 4012 ★★ 現代イギリスのクラリネット奏者を代表するマイケル・コリンズが、オーボエのガレス・ハルス、ホルンのリチャード・ワトキンスらと結成したロンドン・ウィンズによる最新録音。 アマティ・アンサンブル&ザルツブルク・ソロイスツ<07> BRILLIANT 93696 ★☆ 弦楽八重奏による編曲版です。ムード音楽としてBGMにするのなら、弦楽器の柔らかな音がとても心地よくてお薦めの一枚です。ただどのメロディーも同じように甘ったるく聞こえるので、程なくお腹一杯になります(笑)。
by fragile28
| 2006-09-10 19:32
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