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ドビュッシー/弦楽四重奏曲ト短調Op.10

ドビュッシー/弦楽四重奏曲ト短調Op.10_a0085805_8482697.jpgram's café menu No.211 : 室内楽曲

演奏 : パルナン四重奏団
(  輸入盤 LP LA VOIX 2C 061-10710  )







 ドビュッシーが残した唯一の弦楽四重奏曲ですが、今日は同曲2枚目のエントリー(ラヴェルとのカップリングでは4枚目)です。《フランスものはフランスの演奏家で》というわけではありませんが、今日のパルナン四重奏団のディスクには安らぎがあってとても雰囲気がいいのです。香り高い演奏といえるもので、押しつけがましい音はどこにもありません。弦の馥郁とした絡み合いにうっとりしてしまいます。

 この曲は全体が4つの楽章で構成されてはいますが、第1楽章冒頭の主題が、変容しながらフランクの循環形式のように曲全体を一つにまとめる働きをしています。そしてその変容する主題によってさらに多様な色彩が付け加えられていきます。アルバン・ベルク四重奏団ではこのあたりの表現は精緻に、しかもじつに強烈なインパクトで演奏されていました。かたや今日のパルナン四重奏団からは、微睡むような甘い香りを感じました。

   同曲異演盤 : アルバン・ベルク四重奏団
   

今日の写真 : 静かな松川浦   福島県相馬市 2007年10月6日撮影

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     砂州によって太平洋から区切られた細長い入り江(湾)で、海苔の養殖が盛んです。
     





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     今日(10月7日)はここで『松川浦大橋ふれあいマラソン大会』が開かれています。


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     静かな松川浦の反対側には、太平洋の荒波が押しよせていました。
by fragile28 | 2007-10-07 10:31 | 室内楽曲


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