ram's café menu No.216 : 室内楽曲
演奏 : アルバン・ベルク四重奏団 ( 輸入盤 LP EMI 29 0294 1 ) シューベルト最後の弦楽四重奏曲であるこの作品は、彼が他界する2年前、わずか10日間という短期間で作曲されています。しかし、終わるのを躊躇うかのような繰り返しがおこなわれ、演奏時間は軽く40分を越えるほど長大な作品です。少し前に作曲された『ロザムンデ』D.804や『死と乙女』D.810の二つの短調の作品ほどメジャーではないかも知れませんが、いかにもシューベルトといえるような美しい旋律と頻発する繰り返しの魔術に虜にされてしまいそうです。長調と短調の間を行き来しているうちに、別世界へ連れて行かれてしまうような不思議な魅力を持った作品です。 今日はアルバン・ベルク四重奏団の1979年録音で聴きます。曖昧さとは無縁の理性的な演奏ですが、きめ細やかな情感にあふれ、旋律の美しさはもちろん和声の美しさも完璧です。 同曲異演盤 : カルミナ四重奏団 今日の写真 : 冬の使者 2007年10月21日撮影 今年も冬の使者、白鳥が隣町の灌漑用の池にやってきました。 時間だけは躊躇いもなく進んでいきます。有難かったり憎かったり人間は自分勝手です。 久し振りにスッキリと晴れた空に、綺麗な月が見えました。 画像だけ追加します。(2007年10月21日19時撮影) ( クリックすると、すこし大きくなります。)
by fragile28
| 2007-10-21 17:11
| 室内楽曲
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