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モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番二短調K.466

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番二短調K.466_a0085805_1934847.jpgram's café menu No.235 : 協奏曲

演奏 : フリードリヒ・グルダ(p)
   クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 2530 548  )








 モーツァルトが作曲したピアノ協奏曲で短調の調性をもつ作品は、この第20番とハ短調で書かれた第24番の2曲ですが、いずれも「超」の文字がつく名作、傑作ですね。第24番については、このブログでもハスキルとマルケヴィッチ/ラムルー管弦楽団でエントリーがすんでいますので、今日はニ短調の第20番をグルダの演奏でエントリーしたいと思います。

 フリードリヒ・グルダはウィーンを拠点に活躍し、ベートーヴェンやモーツァルト、シューベルトなどの演奏に高い評価を受けていながら、別ジャンルのジャズなどでもやりたい放題の即興演奏、弾き語りなど、まさに一時代を画した芸術家でした。

 この曲の第1楽章、どこか不気味な憂鬱さを持ちながら静かに奏でられた冒頭部に続き、有無をいわせぬ強い意志・緊張感を漂わせながら第1主題がでてきます。しばらくあってその緊張が解かれた瞬間、グルダの弾く美しく澄み切った響きのピアノが入ってきます。この対比がじつに素晴らしいです。第2楽章のロマンツェも、グルダのピアノには気負ったところが全く感じられず、どこまでも自然に音楽が流れていきます。グルダの集中度の高い、多彩な表現力に圧倒されます。これは、たいした名演ですね。

 ところで最近、これが同ジャケ写真のままSHM-CDで再登場しました。このCD素材はメーカーによると《CDの新たな可能性を追求!液晶パネル素材(高透明性)を活用した新素材による高音質CD》とのことで、《① 従来のCDに比べ、歪度の少ない、透明感の高い音質。② 解像度が大幅に向上したことにより、よりバランスのとれた音質を実現。③ 従来ありがちだった、低域の量感不足も解消。》らしいのですが・・。どうなんだろう?


今日の写真 : 時は流れて 

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番二短調K.466_a0085805_213179.jpg




 
by fragile28 | 2007-11-27 21:11 | 協奏曲


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