ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」

a0085805_13102584.jpgram's café menu No.291 : 室内楽曲

演奏 : ヴィルヘルム・ケンプ(p)
      ヘンリク・シェリング(vn)、ピエール・フルニエ(vc)

(  輸入盤 LP DGG 2530 147  )






 この曲は1811年、ベートーヴェン41歳の時に完成されています。そしてベートーヴェンのパトロンであったルドルフ大公に献呈されているため、この『大公』という名で呼ばれています。
 この曲の第1楽章冒頭、独奏ピアノで始まる第1主題がとても気高く気品があります。それがヴァイオリン、チェロへと受け継がれていくのですが、じつにのびやかで力強く恰幅のいい曲なんです。
この余裕綽々ともいえる第1楽章第1主題を聴いただけで、『大公』という名称で親しまれてきたことが理解できるというものです。

 さて、今日のお薦めのディスクは20世紀を代表する音楽家、ピアニストのケンプ、ヴァイオリニストのシェリング、チェリストのフルニエという豪華な顔合わせによる録音です。端正で美しいシェリングのヴァイオリンが目立ちますが、《チェロの貴公子》フルニエの魅力も満載、とても気品に満ちたチェロを聴かせてくれます。その2人の弦に味わい深いケンプのピアノが優しく寄り添っていくようです。この呼吸こそ、室内楽の愉しさだと思います。
 
 東北の地に春の訪れはゆっくりなんですが、今日は久し振りに気温も10℃を超えるようです。
春らしい微風が気持ちいい休日に、この『大公』はとてもよく似合いそうです。


   同曲異演盤 : ヤン・パネンカ(p)、ヨセフ・スーク(vn)、ヨセフ・フッフロ(vc)盤



今日の写真 : 春風駘蕩

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by fragile28 | 2008-03-09 14:44 | 室内楽曲


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