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ハイドン/チェロ協奏曲第2番ニ長調Op.101

ハイドン/チェロ協奏曲第2番ニ長調Op.101_a0085805_20142426.jpgram's café menu No.409 : 協奏曲

演奏 : アンドレ・ナヴァラ(vc)
      カール・リステンパルト/ザール放送室内管弦楽団

( 輸入盤 LP ERATO STU 70266 )






 ハイドンが書いたチェロ協奏曲は2曲あります。そのうちの「ニ長調Op.101」は技巧的な独奏チェロの活躍がめざましいことで、特に有名です。そして全体としても、華やいだ雰囲気とともにのびのびとした清らかさも感じ、とても親しみやすい曲といえます。

 さて、今日のお薦めはこの曲の定盤といわれてきたアンドレ・ナヴァラの演奏です。アンドレ・ナヴァラ(1911~1988)はピエール・フルニエやポール・トゥルトゥリエと並ぶフランスの名チェリストで、このエラート・レーベルへの録音の前、1959年にはベルンハルト・パウムガルトナー指揮のザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカと同曲を録音していました。絶頂期のナヴァラは、とにかく強い推進力に充ちた演奏スタイルで曲を推し進めていきました。歌うべきところはよく歌っているけど、抒情的な甘ったるさとは違います。勘所をしっかり押さえた演奏は絶対に揺るがないというか、真面目で武骨なくらいです。そしてこの演奏のように表情豊かな安定感抜群の名演奏・名盤をのこしてくれました。




今日の写真 : 清冽な香り

ハイドン/チェロ協奏曲第2番ニ長調Op.101_a0085805_21254535.jpg

by fragile28 | 2008-11-04 21:27 | 協奏曲


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