ram's café menu No.417 : 室内楽曲
演奏 : リリークラウス(p) ヴィリー・ボスコフスキー(vn) ニコラウス・ヒューブナー(vc) ( 国内盤 新星堂-東芝EMI SAN-1507/08 ) 今日も、モーツァルトです。 モーツァルトは、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの編成の三重奏曲を7曲書きました。《ディヴェルティメント》という題が付けられた「変ロ長調K.254」を除いた他の曲では、低声部をチェロで強化した形の「ヴァイオリン助奏付きのピアノ・ソナタ」から抜け出て、ピアノに弦が対立するように書かれていたり、3楽章構成の中間の第2楽章が緩徐楽章になっているなど、ピアノ協奏曲的な様式が取り入れられています。そしてこれらの7曲の中で、特に「変ロ長調K.502」と「ホ長調K.542」は、音色の変化や対比が際立つとともに情感の豊かさに詩的な美しさを感じます。やはりこのジャンルの最高傑作に挙げられる名曲です。 今日は1954年録音の《クラウス=ボスコフスキー=ヒューブナー》のトリオによるCDでエントリーします。これは新星堂が企画し、東芝EMIから1996年に国内販売されたものです。そのCDの帯封には《ディスコフィル・フランセ(仏EMI)の名盤、蘇った滋味あふれるウィーンの響き》というふれこみがありました。モノラルながら録音もとてもよく「明るく流れるような美しさに満ちた演奏には気品もあってとても優雅!」というのが私の第一印象でした。 ところでこの演奏のディスコフィル・フランセのオリジナル盤について、神田神保町の輸入クラシックレコード専門店のHPにこんな文章がありましたので、ご紹介しておきます。 《ヴァイオリン・ソナタと同じく泣く子も黙る超名演。モーツァルトを語る上では避けては通ることのできない演奏。こういう演奏を前に多くを語る必要はないだろう、兎にも角にも聴いていただくしかない。》 今日の写真 : 静寂 2008年11月23日撮影 公園のベンチに 座る人はいないけれど 残照に浮き立つ 楓の輝きには 人々の歓声が たくさん詰まっている
by fragile28
| 2008-11-23 20:14
| 室内楽曲
|
by fragile28 <管理人よりお願い>
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