ram's café menu No.437 : 交響曲
演奏 : ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ( 輸入盤 DGG 459 518-2 ) 本格的な《営業》は来週からですが、今日は仕事始めでした。当直なのできちんと(もちろん、常に真面目に勤務していますが、更に・・)朝早くから仕事をしてきました。いつも時間にゆとりを持って出勤するので、こんな厳冬期の朝は暖房が入るまでの10分,20分の時間がとても辛いです。今日はオーバーコートを着たまましばらく窓の外を眺めていました。風はないのですが冬の青空にうっすらと広がった巻雲は、いかにも真冬の様相です。 今日はチャイコフスキーが26歳のときに作曲した「交響曲第1番」です。この交響曲には《冬の日の幻想》とロマンティックな標題が付いているうえに、さらにチャイコフスキー自身が第1楽章には「冬の旅についての夢想」、第2楽章には「荒涼たる土地、霧の土地」という副題まで付けています。「ロシアっぽさ」が香り立つような副題を思いながら聴いてみると、なかなか魅力的で聴きごたえのする作品です。第1楽章冒頭から目の前には凍てついた冬の景色がパ~ッと広がる感じであったり、第2楽章後半のホルンの斉奏は、あたかも霧で視界の効かない中にあって、間違いなくこちらに近づいてくる物体の気配を感じさせたりと、とてもよくできています。おまけに終楽章の金管の咆哮では、まるでウォッカをいっぱい飲んで上機嫌になった市民が、これまで鬱積していたものを一気に払いのける活気すら感じてしまいます。これがロシア流の冬の過ごし方?と想像してしまいました。 今日の写真 : 冬の日の幻想
by fragile28
| 2009-01-05 22:00
| 交響曲
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