カテゴリ:協奏曲( 146 )

モーツァルト/クラリネット協奏曲イ長調K.622

a0085805_1394748.jpga0085805_13102650.jpgram's café menu No.844 : 協奏曲

演奏 : アレッサンドロ・カルボナーレ(cl)
      アバド/モーツァルト管弦楽団

(  輸入盤 DGG 477 9331  )







 先週初めの1月20日(月)、指揮者クラウディオ・アバド氏が逝去されました。氏は昨年6月26日に80歳の誕生日を迎え、10月にはルツェルン祝祭管弦楽団と来日し「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」などへの参加のため7年ぶりに来日されるはずでしたが、健康上の理由からキャンセルになり、その後療養されていたそうです。
 1990年からカラヤンの後任として、ベルリン・フィル芸術監督に就任していましたが、2000年に胃癌の手術を受けた後、2002年にはその職を辞しています。しかし、03年にはルツェルン祝祭管弦楽団を編成し同音楽祭の中心的役割を果たしたり、04年には若手奏者によるモーツァルト管弦楽団を設立し後進の育成にも力を注ぐなど、奇跡的な復活を遂げていました。

 生前アバド氏は、現在のベルリン・フィル芸術監督サイモン・ラトルに、「私の病気は恐ろしかったけれど、その結果は悪いことばかりではなかった。私は今、体のなかから音楽が聴こえるような気がするのです。胃がなくなった代わりに、体の内側に耳ができたような…。これがどんなに素晴らしいことか、言葉にする術がありません。病気になった時、音楽が私を救ってくれた。それは間違いないことです」と述べていたそうです。

 2012年度レコード・アカデミー大賞を受賞したイザベル・ファウストとのベルク&ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でも、2013年の同協奏曲部門賞をに輝いたモーツァルトの管楽器のための協奏曲集でもバックを務めたのはいずれも、アバド指揮モーツァルト管弦楽団でした。このことについて音楽評論家の大木正純氏は、<名人集団の圧倒的な力量もさることながら、思うに解脱の境地と言うといささか大げさだが、澄み切ったアバドの、いわば超俗の心境が、それら名演奏の背景にあるのではないだろうか>と述べていますが、私もまったくその通りだと思います。ルツェルン祝祭管弦楽団やモーツァルト管弦楽団を指揮した時のアバドは力も抜けて、ベルリン・フィル時代の演奏とは別物の高みに達したような、自然な音楽の響きや流れを聴かせてくれました。本当に残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。

 

   同曲異演盤 : ホープリッチ(basset clarinet)&ブリュッヘン/18世紀オーケストラ
             レオポルド・ウラッハ(cl)&ロジンスキ/ウィーン国立歌劇場管弦楽団
             アルフレート・プリンツ(cl)&ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団




今日の写真 : 初春の香り #2   2014年1月18日撮影  いわき市フラワーセンター


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                                 マンサク
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by fragile28 | 2014-01-26 14:47 | 協奏曲

バッハ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041

a0085805_20375997.jpgram's café menu No.832 : 協奏曲

演奏 : カール・ズスケ(vn)
      クルト・マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

(  輸入盤 LP ETERNA 827046  )







 バッハがヴァイオリンのために作曲した3つの協奏曲は、ヴィヴァルディなどイタリアの協奏曲様式から大きな影響を受けて書かれています。バッハはイタリアに行ったことはないそうですが、丹念に楽譜を研究し独奏楽器のための協奏曲の作法をマスターしたそうです。すなわち、「急-緩-急」の3楽章構成で書かれ、両端楽章には華麗なソロと主題の対比が、緩楽章では独奏ヴァイオリンの優美な旋律が、ここぞとばかり切々と奏でられていきます。とっても美しく親しみやすい協奏曲といえますね。それでも、ヴィヴァルディとの違いは大きくて、その強烈な存在感は私たちの疲れた心を癒やしてくれる感じがするのです。

 さて今日は、バッハ時代の様式に近い形で、室内楽ふうに小さな楽器編成でまとめられた演奏を聴きます。クルト・マズアの堅固な伴奏に支えられたズスケの質素で上品なヴァイオリンの音色がとてもいいですね。ところで今日のディスクは東独ETERNA・レーベルの輸入盤ですが、ここで「バッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番」を記事にした際は国内盤CDでエントリーしていました。


   同曲異演盤 : バルヒェット(vn)&ティーレガント/南西ドイツ室内管弦楽団
             ヘンリク・シェリング&マリナー/アカデミー室内管弦楽団




今日の写真 : 秋バラ #2

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                                花霞
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by fragile28 | 2013-10-27 21:51 | 協奏曲

ヘンデル/ハープ協奏曲変ロ長調Op.4-6

a0085805_206837.jpgram's café menu No.830 : 協奏曲

演奏 : リリー・ラスキーヌ(hp)
      ジャン=フランソワ・パイヤール/パイヤール室内管弦楽団

(  輸入盤 LP ERATO STE 50271  )







 秋には似合わない暑さが続きますが、もうすっかり<秋バラ>のシーズン到来です。散歩がてら、近くの公園のバラ園を覗いてきました。品種によっては、少し前に見頃を過ぎたものも多くて、ちょっと残念! 揚げ句には西風が予想外に強くて、バラの甘い香りもどこかへ吹っ飛んでしまいました。園内をうろうろしてると、もっとちゃんと<秋バラ>を見たいっていう煩悩ばかりが沸々と湧いてきました。明日は全国的に日本晴れ! 風も弱そう~♫ おでかけ日和ですね(笑)。

 さて今日のエントリーはヘンデル作曲「ハープ協奏曲」ですが、もともと「オルガン協奏曲第6番」を編曲したもののようです。でもこの旋律はハープの音色にぴったりで、ハープの煌びやかな音色と気品に満ちた雰囲気、美しさはとても素晴らしいですね。特に第1楽章冒頭、いろんなところでBGMとして使われていて、知らない人はいないくらい有名でしょう。3楽章でも15分程度の比較的短い曲ですが、とても心地よくって、軽やかな気分になってきました。



今日の写真 : 秋バラ

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                                リリベット
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by fragile28 | 2013-10-13 21:27 | 協奏曲

ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲(4曲)

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演奏 : ナタン・ミルシテイン(vn)/室内管弦楽団
(  輸入盤 LP 仏COLUMBIA CCA 1094  )







 2週連続の三連休! 嬉しさ、楽しさ、この上ありません。 お天気も秋晴れで本当に過ごしやすくなりました。

 さて、ナタン・ミルシテインといえば、DGGレーベルに録音した「バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」やチャイコフスキーやブラームスのヴァイオリン協奏曲などでは、鮮明で格調の高い端正なヴァイオリンを聴かせてくれました。知情意のバランスがしっかりとれた冴えた内容で、破綻がありません。派手なパフォーマンスこそありませんが、真摯な演奏スタイルはとても魅力的です。
 熱烈な音楽ファンの間では、ミルシテインのCOLUMBIA録音はどれも素晴らしい!との評判です。ところで今日は、そんなCOLUMBIA盤のエントリーです。COLUMBIAには、ミルシテインの録音したヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲は2枚ありますが、有名なジュベールのジャケットのこの1枚はとても音がいいです。 じつに品のいいきめ細やかなヴァイオリンで、シルクの輝きのようです。三連休の最終日、心安らかにヴァイオリンの美しい音色に聴き入ることにしましょう~。



今日の写真 : 秋桜

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by fragile28 | 2013-09-23 22:35 | 協奏曲

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26

a0085805_1316812.jpga0085805_13182285.jpgram's café menu No.824 : 協奏曲

演奏 : アンネ=ゾフィー・ムター(vn)
      ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 2740 282  )






 


 日本時間、9月1日午前3時からの Berliner Philharmoniker DEGITAL CONCERT HALL ライブ中継を観ました。マンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団の演奏会で、前半はヤナーチェク/「弦楽のための組曲」と、ムターをソリストに、ルトスワフスキ/「ヴァイオリンと管弦楽のためのダイアローグ」の2曲。20分の休憩をはさんだ後半は、リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」で締めくくるというプログラムでした。この演奏会は、facebook などで LIVE ONLINE FOR FREE IN TWO HOURS という記事で紹介されていたので、全世界のクラシック音楽ファンの方々に混じって、私も少し早起きをして2時間の無料番組を楽しませていただきました。初めて聴くホーネック&ピッツバーグ交響楽団ですが、ヤナーチェクでは見事な弦のアンサンブルを聴かせてくれたし、「英雄の生涯」でも表情多彩に丁寧に演奏していて素晴らしかったと思います。そして何と言っても、ムターのルトスワフスキ フィルハーモニーに詰めかけた観客の拍手が鳴り止まず、ムターも何度も何度もステージに戻ってきて、大歓声に応えていました。初めて聴いた難解なルトスワフスキの協奏曲でしたが、美しいムターの姿に見とれていたら、瞬く間に終盤へという感じでした(笑)。蛇足ですが、ムターの今日のドレスは、メンデルスゾーンのCDジャケットのドレスに似ていました。いつ見ても美しいですね。

 さて今日のエントリーは、若干17歳のムターが帝王カラヤン&ベルリン・フィルと協演して話題なった一枚です。相手が帝王カラヤンであっても一歩も引けを取らずに、立派な演奏をしています。1980年録音で、このムター&カラヤンの箱物4枚組には、他に、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの協奏曲が含まれています。


今日の写真 : LIVE ONLINE FOR FREE IN TWO HOURS

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by fragile28 | 2013-09-01 14:53 | 協奏曲

Vivaldi con moto

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演奏 : ジュリアーノ・カルミニョーラ(vn)
      オッターヴィオ・ダントーネ(cemb)/アカデミア・ビザンティナ

(  輸入盤 ARCHIV 479 1075  )






 
 ヴィヴァルディは、生涯に450曲を越える「協奏曲」を書きましたが、その約半数はヴァイオリン協奏曲でした。ヴィヴァルディ自身がヴァイオリンの名手であったことも大きいのでしょうが、彼はこの膨大な数の作品を手紙を書くかのようにすらすらと作曲し、しかもそれぞれに趣向を変えて魅力溢れた作品に仕上げています。まさに《協奏曲の王》と呼ばれるに相応しく、かつ天才的といえます。そしてヴィヴァルディの協奏曲やソナタなど器楽曲のほとんどは急-緩-急の3楽章構成で書かれ演奏時間もほぼ10分くらいです。実に小気味よく展開されていくところなど、現代にマッチした作品も多いですね。

 さてカルミニョーラの最新盤「カルミニョーラ/ヴィヴァルディ・コン・モート」には、晩年の作品から、6曲のヴァイオリン協奏曲が収録されています。第1曲目の「ホ短調RV201」と第2曲目の「ハ長調RV187」はオリジナル版での演奏、第4曲目の「ヘ長調RV283」は世界初録音だということです。聴き通してみて久し振りに、「これぞ、バロック!」という印象を持ちました。イ・ムジチ合奏団の流麗優雅な「四季」で《バロック・ブーム》に火が付いて、親しみやすい作品が次々と録音されていきました。そして、アーノンクールの「四季」において、大胆にして過激、躍動的なリズムで古楽器によるバロック音楽の再現が始まったのでした。そしてアーノンクールの衝撃から36年後、このカルミニョーラのヴィヴァルディ最新盤は、ヴィヴァルディの過激で開放的な《本質》を徹底的にしかも情熱的に貫いた一枚となりました。



今日の写真 : 静謐な森

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by fragile28 | 2013-08-18 21:45 | 協奏曲

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58

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演奏 : ウィルヘルム・バックハウス(p)
      ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP 英DECCA SXL 2010  )






 GW後半になって、どうにか爽やかな薫風が頬に気持ちよく感じられる陽気となりました。 ほっと一息ですね。

 昨年末の人間ドックから引き続いて、毎月の検査結果は相も変わらず芳しくありません。精神状態も、そして忙しすぎるという物理的状態も原因なのですが、このところゆっくりと音楽を愉しむ時間も余裕もありません。折角のGWの連休ですが、陽気に行楽気分というわけでもないので、静かに自宅で過ごしています。少しずつ少しずつ、生活のリズムを取り戻さないといけません。

 さて久し振りのエントリーは、バックハウスのベートーヴェンです。今日はこの曲を英DECCAのオリジナルLP(ED1)で聴いています。ジャケットは第2版ですが、さすがにDECCAサウンド! 発売から半世紀以上も経つのに、その生き生きとした高音域の伸びも透き通ったような音色も健在です。これは< Silky High (絹のような肌触りの高音)>と呼ばれたそうですが、豊かな奥行き感とともにDECCAが世界に誇った録音技術の魔法のようなものですね。


   同曲異演盤 : ウィルヘルム・バックハウス(p)、イッセルシュテット/ウィーン・フィル(国内盤)
             ロバート・レヴィン、ガーディナー/オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク




今日の写真 : ヒトリシズカ

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by fragile28 | 2013-05-04 15:29 | 協奏曲

ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」和声と創意への試みOp.8

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演奏 : フェリックス・アーヨ(vn)
      イ・ムジチ合奏団

(  輸入盤 LP 英PHILIPS SABL 117  )







 自宅から2,3分も歩けば、すぐそこは桜の名所の開成山公園。

 今日は休日。しかも久し振りのぽかぽか陽気とあって、たくさんの花見客がくりだしていました。開成山公園は県内で有数の桜の名所ですが、ソメイヨシノなど約1300本の桜が今を盛りと咲き競っています。そして昔も今も、満開の桜の木の下ではお花見の宴。とにかく賑やか、楽しそうです。
 ところで私が桜の写真を撮るのは、決まって早朝です。オレンジ色の朝日にほんのりと染めあげられる桜の花びらは、新たな命を吹き込まれたように、力強く躍動感にあふれています。ライトアップされた艶っぽい夜桜もいいのですが、とにかく人混みは大の苦手。それで例年、早朝のお花見が私の日常となっています。

 さてこの満開の桜に相応しい曲といえば、もうこれしかありませんね(笑)。今日はアーヨ&イ・ムジチ合奏団の2回目のエントリーですが、LPのオリジナル盤でしかもオーディオ・ファイルといわれる HIFI-STEREO の銀文字が誇らしい一枚です。蘭PHILIPS盤で聴いた前回、《ロマンティックな表現でのびやかに高音部の弦が歌っています。まさにカンツォーネの国、イタリアの青空、地中海の風です。とにかく聴いていて楽しくなりますね。また1959年録音とは信じられないほど明快な録音です。奥行きと左右への広がりもあって、残響も自然で豊かです。》と書いていました。そして今回は英盤 HIFI-STEREO さらに個々の楽器は鮮やかに分離し、チェンバロと通奏低音の確かな存在感などなど、ステージの雰囲気がとにかく素晴らしくみえます。のびやかで春爛漫な演奏に、まったりとしてしまいます(笑)。



   同曲異演盤 : イル・ジャルディーノ・アルモニコ
             シギスヴァルト・クイケン/ラ・プティト・バンド
             カール・ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団
             アーノンクール/ウィーン・コンツェントス・ムジクス 
             フェリックス・アーヨ(vn)&イ・ムジチ合奏団
             ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管弦楽団




今日の写真 : 開成山公園の桜      2013年4月14日撮影


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by fragile28 | 2013-04-14 19:40 | 協奏曲

ヴィヴァルディ/オーボエ協奏曲集

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演奏 : ハインツ・ホリガー(ob)
      イ・ムジチ合奏団

(  輸入盤 LP PHILIPS 416 120-1  )






 「協奏曲」というジャンルが得意であったヴィヴァルディですが、その約半数はヴァイオリンのための作品でした。他に、弦楽器ではチェロやマンドリン、ヴィオラ・ダモーレ、管楽器ではフルート、ファゴット、オーボエ、トランペットなど、当時のあらゆる楽器を独奏とした協奏曲を作曲しています。拙ブログのここで、37曲という驚異的な数もある「ファゴット協奏曲」の一部をエントリーしましたが、今日の「オーボエのための協奏曲」も相当な数あります。オーボエ・ソロが20曲、2つのオーボエのための協奏曲が3曲、オーボエとファゴットのための協奏曲、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ですが、ホリガー&イ・ムジチ合奏団によるこのLP5枚組には、全25曲が収録されています。
 1982年、この全集が発売になったとき、「まるでハインツ・ホリガーという名手のために、ヴィヴァルディがたった今、書き上げたようだ」評されたそうですが、ヴィヴァルディの作品に備わる生き生きとしたリズムと瑞々しい感性が、ホリガーの美音と完璧なテクニックで見事に表現されています。古楽器全盛の現在でも、このホリガー&イ・ムジチ合奏団の録音は、存在価値のとても高い全集だと思います。

 昨日、いわき市でソメイヨシノの開花宣言があって、ようやく「桜前線」が福島県入りしました。来週末には、満開になるかな? 楽しみです。



今日の写真 : 修善寺寒桜

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by fragile28 | 2013-03-30 20:51 | 協奏曲

ブラームス/ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83

a0085805_2038243.jpgram's café menu No.793 : 協奏曲

演奏 : ヴィルヘルム・バックハウス(p)
      カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP 英DECCA SXL 6322  )







 今日は「第3回NHK交響楽団いわき定期演奏会」があって、エレーヌ・グリモーのピアノ独奏、デーヴィッド・ジンマン指揮NHK交響楽団によるブラームス「ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83」を聴いてきました。

 ブラームス48歳の時の作品で、交響曲第2番や第3番によって、交響曲作曲家として確固たる地位を築いた頃の作品です。全体は「ピアノ・ソロを含む交響曲」と評されるように、4楽章からなる大曲です。通常、交響曲は3楽章形式が一般的でしたが、ブラームスはこの曲の第2楽章にスケルツォ風の楽章を入れて4楽章にしました。この曲はいつもバックハウス&ベームの名盤で聴いているのですが、その印象は<枯れた味わいと悠然とした風格、落ち着いた重厚さ>だったのですが・・・

 さて、グリモー&ジンマンですが、ひと言で言えば、エネルギッシュです。スタインウェイが悲鳴をあげそうなくらいの ffff  とにかくグリモーのピアノは力強く強靱でした。ちょっとテンポを動かすのが気になりましたが、オーケストラと丁々発止に渡り合うさまは、じつに爽快といえなくもありません。ただ、私の好きなブラームスとは少し違うブラームスでした。「鍵盤の獅子王」の異名をもったバックハウスと比べるのは可哀相ですが、こんなに<力で押しまくる>ブラームスは聴きませんでした。テクニックは素晴らしく優れていると思いますので、もうちょっと円熟し落ち着いた風情がでたころに、また聴いてみたいと思いました。


   同曲異演盤 : バックハウス&ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(国内盤SHM-CD)



今日の写真 : 初春の香り   ロウバイ

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by fragile28 | 2013-01-20 22:08 | 協奏曲