カテゴリ:器楽曲( 133 )

バッハ/無伴奏チェロ組曲(全曲)BWV.1007~1012

a0085805_10304329.jpgram's café menu No.848 : 器楽曲

演奏 : アンドレ・ナヴァラ(vc)
(  輸入盤 CALLIOPE CAL1643AB  )








 ram's café 閉店のお知らせ

 エキサイトブログ ram's café をmenu No.848 をもちまして閉店することにしました。

 暇さえあれば聴いているクラシック音楽について、備忘録のつもりで書き留めてきたブログでした。自分で買い求めたクラシックのCDやLPの中から、特に大好きな演奏家の名盤・名演奏をエントリーしてきました。ところが2011年3月11日の東日本大震災後に起こった福島第一原発事故のために生活は一変しました。それでも警戒区域内にあった富岡町の自宅から持ち出すことのできたオーディオ装置で、またクラシック音楽を楽しむことができるようになりました。

 この3月末で、36年間という県立高校教員としての生活からようやく解放されます。苦しい時に支えて下さった仲間たちと生徒たちに恵まれた御陰と感謝しています。ありがとうございました。
 4月からは、自分が望んでいた<毎日が日曜日>の生活になります。趣味三昧の毎日だとは思いますが、残りの人生のために、今何をすべきか何ができるのか、そして何が必要なのかを考えたいと思っています。
 長らく拙ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。


今日の写真 : 感謝  

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                     3月19日に現任校での最終講義の後、いただきました。
                        本当にありがとう! そして、お世話になりました。
                       
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by fragile28 | 2014-03-22 11:24 | 器楽曲

バッハ/平均律クラヴィーア曲集第2巻BWV.870~893

a0085805_15213431.jpga0085805_16564126.jpgram's café menu No.846 : 器楽曲

演奏 :  クリストフ・ルセ(cemb)
(  輸入盤 harmonia mundi AP070  )







 今日のお薦めは、クリストフ・ルセの鍵盤ソロ最新録音の『バッハ/平均律クラヴィーア曲集第2巻』です。待望久しい『平均律』なのですが、「第1巻」はまだ録音されていません。使用楽器は、ヴェルサイユ宮殿所蔵のヨハンネス・リュッケルスの1628年製オリジナルです。付録のブックレットにはその美しい写真もありますが、楽器の音色にも煌びやかな気品があってじつに味わい深いうえに、音の粒子が飛翔していくような軽さも感じてしまいます。タッチが克明に再現されて、そこにチェンバロがあるような臨場感です。演奏も録音も極上の一枚でした。
 因みに、以前のAmbroisieレーベルに録音された『W.F.バッハのための音楽帳(AMB9977)』には、「第1巻」のいくつかのプレリュードの原型が収められていました。ですから、そんなに遠くならないうちに、この美しい<リュッケルス1628年製チェンバロ>で、『平均律』の全曲録音が完成するのだろうと期待できますね。


   同曲異演盤 : ボブ・ファン・アスペレン(cemb)
             アンドラーシュ・シフ(p)



今日の写真 : 初春の香り #3   2014年1月18日  いわき市フラワーセンター温室内

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                                 クリスマスローズ
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by fragile28 | 2014-02-09 17:24 | 器楽曲

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830

a0085805_16375136.jpgram's café menu No.825 : 器楽曲

演奏 : トレヴァー・ピノック(cemb)
(  輸入盤 hanssler CD 92.115  )







 バッハのチェンバロ独奏曲に、それぞれ6曲からなる「組曲集」が3つあります。『イギリス組曲』、『フランス組曲』、そして『パルティータ』ですが、この中で私が最も好きなのは、『パルティータ』です。そして拙ブログのram's café menu No. も今回で<825>になりました。というわけで、今日のエントリーは『パルティータ』をおいて他にありませんね(笑)。

 1946年イギリスのカンタベリーに生まれたトレヴァー・ピノックは、1973年にオリジナル楽器による<イングリッシュ・コンソート>を結成し、80年代からArchivレーベルでバッハの重要な作品の数々を録音してきました。彼らの演奏するバッハは、いつも若々しく水際だったリズムや伸びやかなフレージングで、私たちを楽しませてくれました。この『6つのパルティータ』についても、1984年にArchivに全曲録音を残しています。しかし、50歳代に入る頃からピノックの活動の幅が広がって、1998年にhanssler レーベルに『パルティータ(全曲)』の再録音をおこない、2000年にはCHANNEL CLASSICS でレイチェル・ポッジャーと「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集」を録音したり、さらに彼の還暦を記念して編成された<ヨーロピアン・ブランデンバーグ・アンサンブル>と「ブランデンブルク協奏曲(全曲)」の新録音をおこなうなど、さらにさらに活発な演奏活動を繰り広げています。私の印象は、昔から変わらない「中庸の美」はそのままに、「円熟の極み」が加味された演奏が多いかなというものです。今日の『パルティータ』も、とても軽やかで自由自在な趣が感じられ、爽やかなチェンバロの音色も美しく、一足早く、台風一過の秋晴れに包まれた心地です。

 

   同曲異演盤 : グスタフ・レオンハルト(cemb)
             アンドラーシュ・シフ(p)
             ラルフ・カークパトリック(cemb)
             グレン・グールド(p)



今日の写真 : 清新の気

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )


       
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by fragile28 | 2013-09-16 18:11 | 器楽曲

バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV.1005

a0085805_2012818.jpgram's café menu No.819 : 器楽曲

演奏 : イザベル・ファウスト(vn)
(  輸入盤 harmonia mundi HMC 902059  )







 現代ドイツを代表するヴァイオリニスト、イザベル・ファウストはバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の自筆譜について、『この自筆譜を見た人は、その筆致の美しさ、完璧さに驚かされる。一貫して変わらない筆跡は、支柱、装飾、荘厳な構築性を兼ね備えた大聖堂のような総合芸術へと私たちを誘う。ここで見られるハーモニー、均衡はなんということか! この自筆譜の特徴を耳で聴けるかたちにするのは大変に骨の折れる作業である。演奏者は尽きることのない疑問と戦い、ゴールが果てしなく遠いことに気が遠くなることもある。』と述べています。私はバッハの自筆譜を見たことありませんが、バッハの自筆譜には強弱やスタッカート、テヌートのような音価に対する細かな指示はほとんどないそうです。そしてファウストは、『この録音は、偉大なバッハに対する敬礼のようであり、きわめて親密なスナップであり、そして果てなく続くプロセスの中の一つの結晶のきらめきのようなものである。』とも述べています。

 この「無伴奏」ですが、ファウストはストラディヴァリウスの名器「スリーピング・ビューティ(1704)」にガット弦を張ったピリオド奏法で弾いています。でも、ハーモニーの混濁がまったくないのです! 弦を押さえる指の位置がちょっとでもずれれば、ハーモニーは濁ってしまうのでしょうが、それがまったくありません。驚異的なテクニックです。しかも、ストラディヴァリウスの名器ならではの瑞々しく美しい音で細やかなパッセージも丁寧に弾き、その音色、音程もとても心地いいのです。恣意的なところもまったくなく、音楽だけがそこにあるかのようです。躍動感、集中力、完成度も素晴らしくいいです。限りない高みに到達した現代のバッハといえるでしょう!



   同曲異演盤 : シギスヴァルト・クイケン(baroque vn)
              ヨハンナ・マルツィ(vn) 




今日の写真 : 達沢不動滝(男滝)    2013年8月4日撮影 (耶麻郡猪苗代町)


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                     ( 写真をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます )

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by fragile28 | 2013-08-06 21:43 | 器楽曲

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830

a0085805_1734546.jpgram's café menu No.815 : 器楽曲

演奏 : グスタフ・レオンハルト(cemb)
(  輸入盤 LP harmonia mundi HM 20315/17  )








 我が家のスピーカー、B&W Signature 800 に finite elemente のインシュレーター CERABASE を付けてみました。これまでの再生に音響的な不満があったわけではありませんが、つい最近、「オーディオ大展示即売会」でこのインシュレーターを見て、もしかしたらあの古楽器のうるさい響きがなくなるかな?という閃きがありました。値段もいいので少し迷いましたが、思い切って購入することにしました。この CERABASE は、《精密整形され高い球精度をもつ高硬度ハイテク・セラミックボールとそれを寸分の狂いもなく受け止める精密機械加工されたステンレスのハウジングとの組み合わせによって構成され、ダンピングと振動エネルギー移送の最適なバランスを実現。オーディオ機器に干渉して再生音を乱す共振エネルギーを高効率でディフレクション(排出)させ、音の品位を高める驚異的な効果を生み出す》らしいのです。実はこれまでのB&W付属のインシュレーターとTAOCのボードの組合せでは、古楽器による強奏で音が少し滲むような、やかましさを感じることもあったのです。贅沢というような、唯一のささやかな不満でした。

 さてさて、本日の CERABASE B&W の効果ですが、確かに音の芯に纏わり付いていたような<うるささ>はなくなりました! 演奏ではなく録音に少し不満のあったベルリン古楽アカデミーの盤でも、これまでの絡まったような響きであった所が、瑞々しくてすっきりとした再生音になりました。これまでは何かの付帯音によって、音像が乱れていたのかも知れません。兎に角、すっきりとしました。

 今日のお薦めは、バッハのパルティータです。レオンハルトには、1984年の再録音盤もありますが、今日は1963年~70年の旧録音で聴きます。この録音は、その後の古楽器演奏の原点ともいうべきもので、古楽のあるべき姿をひたすら厳格に、学究的に追求した演奏として知られています。



   同曲異演盤 : アンドラーシュ・シフ(p)
             ラルフ・カークパトリック(cemb)
             グレン・グールド(p)




今日の写真 : CERABASE B&W    

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by fragile28 | 2013-07-14 20:31 | 器楽曲

ショパン/「24の前奏曲」Op.28

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演奏 : マリア・ジョアン・ピリス(p)
(  国内盤 DGG UCCG-2094  )







 ある地方紙の本日(7月3日)付朝刊に、こんなコラムが載っていました。

  『ちょっと艶っぽく<紫陽花(あじさい)やきのふの誠けふの嘘(うそ)>と詠んだのは、明治時代の俳人で歌人の正岡子規。花の色の変化を女心の移ろいやすさに重ねた。咲き始めは5月の空のような青、やがて紫を帯びた深い青、そして赤紫に変わるとされる。 (中略) 子規には<けふや切らんあすや紫陽花何の色>という句もある。日記の一節に「この頃の天気とて毎日毎日雨ふりやまぬに」とあるように、雨にぬれる花を病床からぼんやり眺めていたのかもしれない。アジサイにお似合いの雨だが、ことしは極端に少ない。平年なら梅雨の前半が終わり、中休みの時期だろうか。これから来る真夏のリハーサルのような炎天の中休み。ことしはそれもない。』

 極端な空梅雨の東北地方ですが、今日は朝から本格的な雨降りでした。こんな雨の日には紫陽花の花がよく似合っていて、不思議と楚々とした美しさに引き込まれてしまいます。今日は何年かぶりに紫陽花の花を愛でてきました。

 
   同曲異演盤 : マルタ・アルゲリッチ(p)


今日の写真 : 雨模様

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by fragile28 | 2013-07-03 20:47 | 器楽曲

フランソワ・クープラン/クラヴサン曲全集

a0085805_20352530.jpga0085805_20361935.jpgram's café menu No.813 : 器楽曲

演奏 : ブランディーヌ・ヴェルレ(cemb)
(  国内盤 XRCD JVC JM-XR24510~20 )







 1942年フランス、パリ生まれのクラヴサン(チェンバロ)奏者ブランディーヌ・ヴェルレ女史によるフランソワ・クープランの「クラヴサン曲全集」は、1970年代後半に仏アストレ・レーベルに録音された幻の名盤でした。故長岡鉄男氏があの「外盤A級セレクション」の中で、超優秀録音として絶賛したこともあり、現在もアナログマニアの信奉が篤く、中古LPのオークション市場ではまさに高嶺の花です。スコット・ロスと並ぶ古今最高の名盤、<フランスの宝>と絶賛されているくらいです。

 このアストレ・レーベルの幻の名盤が、2010年にJVCビクターから11枚組の高音質XRCDで生産数完全限定で発売されました。私は大震災前に購入して少しずつ聴いていたのですが、HMV ONLINE をみると現在はすでに販売終了です。初回完全限定だったらしいので、このXRCD盤もそのうち、とんでもないプレミア盤になるのかしらね(笑)? いずれにしても、ヴェルレの演奏は、とても知的でありながら流麗で豊穣な世界を、色彩感豊かに瑞々しく描いていきます。演奏も録音も最上級なので、ストレスフリーの世界が眼前に広がってきますね~。
 さてこの「クラヴサン曲全集」Disc 8 に収録されている「第14組曲」には、《恋の夜鳴きうぐいす》、《おびえた紅ひわ》、《嘆くむしくいたち》など鳥に題材を得た曲が集められています。そして、この鳥たちのさえずりをフラウト・トラヴェルソが鄙びた音色で表現し、気分も変わって楽しくなってきます。



今日の写真 : 広々と

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by fragile28 | 2013-07-02 22:19 | 器楽曲

サティ/ピアノ作品集

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演奏 : アンヌ・ケフェレック(p)
(  輸入盤 MIRARE MIR 189  )







 アンヌ・ケフェレックによるサティの新録音は、<SATIE & compagnie (サティと仲間たち)>と題されているように、サティを中心として20世紀初めにパリで活躍した有名、無名の作曲家たちの珠玉の作品集です。セヴラック、フェルー、アーンといった初めて聴く作曲家の作品でも、選曲がいいので、とても親しみやすく穏やかな作品集に仕上がっています。木陰の中でそよ風を感じながら、アンニュイな午後にでも聴いてみたいな曲かなぁ~。仕事で疲れすぎた日にはぴったりですね。


        仕事で疲れすぎた日には
        情緒があらわになる音楽は辛いです
        そよ風のように透明で歪みなく
        きらりと宙を舞うような音楽がいいですね



   同曲異演盤 : フランス・クリダ(p)
             パスカル・ロジェ(p)



今日の写真 : 真夏のような

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by fragile28 | 2013-06-14 18:55 | 器楽曲

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109

a0085805_15562440.jpgram's café menu No.808 : 器楽曲

演奏 : マウリツィオ・ポリーニ(p)
(  輸入盤 LP DGG 2530 645  )









 毎日、忙しく動き回っています。
 先週末は第7回目の一時帰宅でした。避難生活が長引くにつれて、中学生の頃から長く続けてきた天体観測への思いは募るばかりで、どうしても諦めきれませんでした。今回の一時帰宅でようやく、屋根裏の観測室から赤道儀(EM-200Temma2)を持ち出してきました。初期のFC-100鏡筒(震災の時の揺れで、僅かに光軸がずれたかも)と、ピラー脚は重く大きいので、そのまま屋根裏に置いてきましたが、代替のFSQ-85ED鏡筒とメタル三脚を購入し、どうにか移動観測ができるまでになりました。EM-200Temma2のPC制御による駆動はまだできませんが、12月に大彗星になるであろうと期待されている「アイソン彗星」登場には、まだまだ時間はあるので、じっくりと準備したいと思います。

 ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタについて、ロマン・ロランは、「作品109 は、なお愛人を夢見て、しかもその情念の苦い針からは解放されている。作品110 は、ベートーヴェンを襲った病気の苦悩を光明に転換する。作品111 は、ライオンのごとく、戦いに備えてそのエネルギーを集中するが、与えられた恩寵によって戦いをすることなく、平和の約束の地にその天幕をもうける」と述べたそうです。さて今日のエントリーは、「作品109」ですが、この曲は第3楽章がとても感銘深いです。祈りのような敬虔な美しさがただよう主題はどlこまでも澄み渡っていて、心が洗われます。



   同曲異演盤 : アンドラーシュ・シフ(p)



今日の写真 : Spring Rose Festa      神代植物公園


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                                 クイーンエリザベス
                      ( 画像をクリックすると、少し大きな画像で見られます )

 

 

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by fragile28 | 2013-05-19 17:34 | 器楽曲

バッハ/パルティータ第6番BWV.830

a0085805_14202023.jpgram's café menu No.799 : 器楽曲

演奏 : イヴォンヌ・ルフェビュール(p)
(  輸入盤 Solstice FYCD 051  )








 バッハの鍵盤楽器のための「6つのパルティータ」は、1726年から31年にかけて「クラヴィーア練習曲集第1巻」としてまとめられています。各パルティータは、それぞれ6曲、あるいは7曲の小曲から構成されていますが、各パルティータの第1曲を見てみると、第1番から順に、プレリュード、シンフォニア、ファンタジア、序曲、プレアンブルム、トッカータとすべて違う形式と性格の音楽が配置されています。さらにこれに続く曲にも、カプリッチョ、ブルレスカ、アリア、エアなど、舞曲とはあまり関係ないものまで含まれています。舞曲で構成されていた「イギリス組曲」や「フランス組曲」と比べてみると、とても自由な発想で書かれた「組曲」のようです。そしてそれらの小曲すべてが魅力的で、聴いていて楽しくなってきます。思わず、ピアノが弾けたならどんなにか楽しいのだろうと夢想してしまいます(笑)。

 この「6つのパルティータ」も大好きなので、たくさんのCD,LPを聴きました。ラルフ・カークパトリック(1958年DGG)、グスタフ・レオンハルト(1962年DHM、1984年EMI)、グレン・グールド(1959年SC)、トレヴァー・ピノック(1984年Ar、1998年hanssler)、アンジェラ・ヒューイット(1996年hyperion)、アンドラーシュ・シフ(2007年ECM)の各全曲盤、そして全曲盤ではないけれど、リパッティ(第1番)やアルゲリッチ(第2番)、ケフェレック(第2、5番)など、いずれもいい演奏でした。さて、そんな「パルティータ」の私蔵CDにイヴォンヌ・ルフェビュールの一枚が仲間入りです。

 イヴォンヌ・ルフェビュール(1898~1986年)は艶のある音色で、軽やかなタッチ、クリアーなアーティキュレーション、抑制のきいたペダル、フレーズの中庸な感覚など、コルトーからのフランス派の伝統を、最も正しく模範的に継承したピアニストとして評価されています。コルトーの教えを受けたルフェビュールは後に、エコール・ノルマルで若きリパッティを担当した先生としても有名です。このCDには「第6番」だけが収録されていますが、1984年録音ですからルフェビュール最晩年の録音です。神々しい威厳と凛とした佇まいを感じさせるピアノです。俗世の垢を振り払うような剛毅なタッチで、何か、煩悩だらけの自分が<一刀両断>される心地です。



今日の写真 : 冬映え  

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                     ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )

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by fragile28 | 2013-02-24 16:05 | 器楽曲