カテゴリ:声楽曲( 28 )

モーツァルト/レクイエムK.626

a0085805_5542431.jpgram's café menu No.842 : 声楽曲

演奏 : エディット・マティス(S)、ユリア・ハマリ(A)
      ヴィエスワフ・オフマン(T)、カール・リッダーブッシュ(B)
      カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
               &ウィーン国立歌劇場合唱連盟 

(  国内盤 DGG 3111-12  )





 今日は福島市音楽堂大ホールで福島楽友協会合唱団の「第52回定期公演」がありました。
 第1部.混声合唱とピアノのための組曲「夢の意味」 第2部.「あのころの唄」-Part Ⅳ- 第3部.モーツァルト/レクイエムK.626 そしてアンコールにモーツァルト/モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618 という演目でした。なお伴奏を務めたのは、郡山市を中心に活動している室内オーケストラ、アマデウス室内管弦楽団でした。
 いつも聴いている高校生の女声コーラスとはちがって、さすがに成熟した大人の混声4部合唱でした。ガラス細工のような繊細な輝きではなく、とても力強くて安定し、包み込まれる安らぎを感じました。しっとりと成熟したソプラノは美しく優しく、危ういところはありません。ナマで成人のコーラスを聴いたのは、かなり昔のN響「第九」以来でしたが、『合唱王国ふくしま』の実力を再認識してきました。
 福島楽友協会合唱団は1990年創立で、これまで50回を超す定期公演、2回の東京公演、5回の海外公演や多数の特別講演を行ってきたそうです。これまでの演奏作品一覧には、バッハの「ロ短調ミサ」「ヨハネ受難曲」、モーツァルトの「戴冠ミサ」「レクイエム」「孤児院ミサ」「大ミサ」、ベートーヴェンの「荘厳ミサ」など有名曲はもちろん、ブラームス、フォーレ、ヴィヴァルディ、ペルト、ドヴォルザーク、ブルックナー、プーランク、ヘンデル、ロッシーニ等々、たくさんの作曲者名が記載されていました。クラシック界では、とかく<遠くの神様>ばかりが注目されますが、私たち「ふくしま」の地元の合唱団は、どれも『合唱王国』に相応しく素晴らしい演奏を聴かせてくれます。地元を誇りに思う素晴らしい演奏会でした。ありがとうございました。



   同曲異演盤 : ウィリアム・クリスティ/レザール・フロリサン
              カール・リヒター/ミュンハン・バッハ管弦楽団&合唱団


 
今日の写真 : 第52回定期公演   2014年1月13日 福島市音楽堂大ホール
 
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                     ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
     
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by fragile28 | 2014-01-13 22:02 | 声楽曲

バッハ/カンタータ「お静かに、お喋りめさるな」BWV.211

a0085805_14552262.jpgram's café menu No.714 : 声楽曲

演奏 : キャロリン・サンプソン(S)、櫻田亮 (T)
      シュテファン・シュレッケンベルガー(Bs)
      鈴木雅明(cemb)/バッハ・コレギウム・ジャパン

(  輸入盤 BIS BIS-CD-1411  )






 バッハ・コレギウム・ジャパンによる、《 ~バッハ家の音楽会~ 》に行ってきました。会場は福島市音楽堂大ホールで、演目はJ.S.バッハが1730年代に書いた作品から《コーヒー・カンタータBWV211》、《音楽の捧げものBWV1079》から「トリオ・ソナタハ短調」、そして《カンタータ第51番「すべての国よ、神を誉め讃えよ」BWV51》の3曲でした。BCJは第1ヴァイオリンが寺神戸亮、第2ヴァイオリンが若松夏美、ヴィオラが成田寛、フラウト・トラヴェルソは菅きよみ、そして通奏低音に鈴木秀美のチェロ、西澤誠治のヴィオローネ、鈴木雅明のチェンバロという精鋭メンバーのオーケストラでした。声楽陣はソプラノが松井亜希、テノールが藤井雄介、バスが浦野智行、そしてBWV51では特別ゲストとしてナチュラル・トランペットのジャン=フランソワ・マドゥフが参加していました。<世界を席巻するBCJのソリストたちがお贈りするバッハの名曲>の謳い文句に偽りはなく、室内楽的な気軽さ、愉しさのノリで珠玉のバッハに浸った休日の午後でした。

 特に印象に残ったのは、フラウト・トラヴェルソの菅きよみさんです。優しく鄙びた音色に楚々とした佇まいがあって、なんとも雅でした。そしてソプラノの松井亜希さん。瑞々しく、生き生きとした表情はこの作品の愉悦感を十分に引き出して良かったです。さらにチャーミングで清らかな歌い方がどこかエディット・マティスのようでもありました。ジャン=フランソワ・マドゥフさんの驚異のナチュラル・トランペットも見事でした。ピストンも指孔もなく、唇と吹き込む息だけで音階を作っていく歴史的奏法なのだそうですが、その歌うように滑らかな吹奏には驚くばかりでした。他にも、ヴァイオリンの寺神戸亮さんやチェロの鈴木秀美さんなどの素晴らしい演奏も聴いて、楽しく愉快に《 ~バッハ家の音楽会~ 》で癒されてきました。

 さて今日の一枚はBCJによる2003年録音のディスクですが、ちょっと真面目すぎるバッハでした。昨日のコンサートの方がはるかに素晴らしい演奏だったと思います。


   同曲異演盤 : マティス(S)、アダム(Bs)、シュライヤー(T&指揮)/ベルリン室内管弦楽団 


今日の写真 : 福島市音楽堂大ホール 


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by fragile28 | 2011-01-30 16:47 | 声楽曲

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」HWV.56

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演奏 : クリスティーネ・シェーファー(S)、アンナ・ラーソン(A)
      ミヒャエル・シャーデ(T)、ジェラルド・フィンレイ(Bs)
      アルノルト・シェーンベルク合唱団
      ニコラウス・アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

(  輸入盤 SACD dhm 82876 64070 2  )




 ヘンデル屈指の名曲として知られるオラトリオ「メサイア」は、キリストの生誕の預言とその成就から復活までを歌ったものです。「メサイア」とは、旧約聖書では『聖油を注がれた者』の意味で、後に『救い主』からギリシャ語訳されてイエス・キリストをさすようになったそうです。この曲には美しいアリアや感動的なコーラスが数多く含まれていますが、その台本はいずれも聖書からの引用によったものです。しかし2時間を優に超すこの大曲には、信仰心への気負いではなく、天真爛漫として魅力的な音楽の泉があふれています。

 さてアーノンクールの「メサイア」ですが、この録音は1982年にエリック・エリクソン指揮するストックホルム室内合唱団との共演でTELDECにライヴ録音して以来の、22年ぶりの再録音(ライブ)です。全曲を通してみると特に第2部は名曲オンパレードです。第20曲のアルトのアリア<He was despised>、第30曲のコーラス<Lift up your heads,O ye gates>、第34曲ソプラノのアリア<How beautiful are the feet>など、有名な第39曲のコーラス<Hallelujah !>に負けないくらい美しいと思います。アーノンクールの演奏による<Hallelujah !>は、絶妙な柔らかさ、優しさ、暖かさに包まれて始まりますが、次第に確信を持って力強く、感動的な<Hallelujah !>のコーラスで終わります。そして、ソプラノによる一段と美しい第3部冒頭の第40曲アリア<I know that my Redeemer liveth>によって、私たちは優しく安らぎの瞬間へと導かれていくかのようです。ところでこのSACDは、《ウィーンのムジークフェラインザールの美しい音響と演奏の広大なダイナミックレンジを完璧に収録しています。》と謳うだけあって、とても空間的な広がり・奥行き感があって良い音のするCDです。あっという間に2時間半が過ぎていってしまいました(笑)。



   同曲異演盤 : 鈴木美登里(S)、米良美一(CT)他&鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン
             カークビー(S)、ボウマン(CT)&アンドリュー・パロット/タヴァナー・プレーヤーズ


             

今日の写真 : 安息

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
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by fragile28 | 2010-12-29 21:47 | 声楽曲

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」HWV.56

a0085805_23304343.jpga0085805_1247397.jpgram's café menu No.569 : 声楽曲

演奏 : 鈴木美登里(S)、米良美一(CT)他
      鈴木雅明指揮
      バッハ・コレギウム・ジャパン

(  国内盤 ROMANESCA KICC 217/8  )








 BCJの《クリスマスのメサイア》を聴いてきました。


 ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」は、イエス・キリストの「預言と降誕(クリスマス)」、「受難と復活」、「永遠の命」という3つのテーマで構成されています。美しいアリアや感動的な合唱曲が数多く含まれたヘンデル屈指の名曲です。日本では<12月といえば、「第九」!>が一般的ですが、他の国々では「メサイア」こそがこの地位にあるようです。そんな「メサイア」も、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が演奏するサントリー・ホールでの《聖夜のメサイア》は、いつしか恒例行事となってきました。そして今年は、同プログラムが初めて私の地元の「いわきアリオス」で演奏されました。
 
 さて、BCJの「メサイア」は1997年にCD発売になりました。第1ヴァイオリン3、第2ヴァイオリン3、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1の弦とオーボエ2、ファゴット1、トランペット2の管楽器、そしてティンパニーとチェンバロ、オルガン各1編成のオーケストラに、4人のソリストと合唱団員18名という小編成の演奏でした。因みにその時のコンマスは寺神戸亮氏でした。意外なほど遅めのテンポの第1曲「シンフォニア」から、丁寧なフレージングで情感がたっぷりと込められています。大曲に挑むといった気負いがなくて、ごく自然に静かな祈りを捧げるような演奏に好感を持ちました。

 今日の《クリスマスのメサイア》は、<1754年孤児養育院版>による演奏で、ホルンはいませんでしたが、ソプラノ・ソロが2人(Ⅰ:レイチェル・ニコルズ、Ⅱ:松井亜希)でした。コンサートミストレスはCDにも名前のあった若松夏美、他にチェロの鈴木秀美、ヴァイオリンの高田あずみ、オーボエの三宮正満の3氏も参加していました。これだけメンバーが入れ替わったのに、鈴木雅明&
BCJの「メサイア」は一段と表現が深化し多彩になって、3時間にもなる演奏時間の長さを感じさせませんでした。緩急がはっきりとしメリハリがあります。そして、温かく抱擁するような優しさの表情に、こころ救われるようでした。とてもいい演奏会でした。



   同曲異演盤 : カークビー、ボウマン&アンドリュー・パロット/タヴァナー・プレーヤーズ



今日の写真 : いわきアリオス

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by fragile28 | 2009-12-25 23:34 | 声楽曲

モーツァルト/モテット「エクスルターテ・イゥビラーテ」K.165

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演奏 : エディット・マティス(S)
      ベルンハルト・クレー/ドレスデン国立管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 2530 978  )







 1970~80年代、エディット・マティスは世界を代表するモーツァルト歌手として、とくに日本で圧倒的な存在であったようです。
それは1963年の日生劇場のこけら落としとなった《フィガロの結婚》のケルビ-ノ役からはじまりますが、後年同じカール・ベーム&ベルリン・ドイツ・オペラとのスタジオ録音ではスザンナ役で登場しました。知的で気品にあふれた歌声で聴くモーツァルトは、
なんともチャーミングで清らかなんです。これには、誰しも彼女の虜になってしまいます。

 さて今日はK.165のモテット、《踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ》です。前々回にエントリーしたディスクはマティス&クレーの1990年録音のNovalis盤でしたが、今回は懐かしい1978年の旧録音、DGG盤です。マティス40歳という若々しい歌声は、余裕があって瑞々しく限りなく上品、とても美しいです。年の瀬の慌ただしさの中でも、こころ穏やかに過ごせることに感謝しながら、今日はこの曲を聴こうと思います。



   同曲異演盤 : エマ・カークビー&クリストファー・ホグウッド/AAM
             エディット・マティス&ベルンハルト・クレー/イギリス室内管弦楽団




今日の写真 : 心穏やか

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ふぐ三昧コース
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by fragile28 | 2009-12-20 22:15 | 声楽曲

ヘンデル/聖チェチーリアの祝日のための頌歌

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演奏 : トレヴァー・ピノック(cemb)/イングリッシュ・コンサート&合唱団
      フェリシティ・ロット(S)、アントニー・ロルフ・ジョンソン(T)

(  輸入盤 LP ARCHIV 419 220-1  )





 
 今日は久し振りにヘンデルの《チェチーリア》を聴きます。ヘンデルの声楽曲としてそんなに知名度が高い曲ではありませんが、一度お聴きになればきっと、その極上の美しさの虜になると思います。かくいう私もその一人です。

 厳かに格調高く始まる序曲には、やはりオリジナル楽器のふくらみのある響きや落ち着いた音色が必要です。というわけでこの曲はオリジナル楽器による録音が多いように思います。今日の一枚もオリジナル楽器による録音で、ピノックのチェンバロ、指揮によるイングリッシュ・コンソートの演奏です。前回にエントリーしたアーノンクール/ウィーン・コンツェントス・ムジクス盤のような歯切れのよさを強調したものではなく、テンポもゆったりとし落ち着いた感じです。あまり軽すぎもせず、結構渋いのです。
 そしてこの曲の重要なパートは2人の独唱者とトランペット・ソロです。ソプラノは現代の歌姫フェリシティ・ロット、テノールはアーノンクール盤と同じく、ロルフ・ジョンソンが務めています。しかしこれだけ違った印象になるのは、もちろんアーノンクールとピノックの違いです。聴いたあとに昂揚するような気持ちになるのはアーノンクール盤なんですが、たまにはのんびりと自然な流れのままのピノックでもいいかな~と思います。トランペット・ソロはどちらもとっても巧いです。



   同曲異演盤 : ニコラウス・アーノンクール/ウィーン・コンツェントス・ムジクス


今日の写真 : 秋のバラフェスタ #2    2008年10月5日撮影  都立神代植物公園

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by fragile28 | 2008-10-08 21:25 | 声楽曲

パーセル/歌劇「妖精の女王」

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演奏 : ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
      モンテヴェルディ合唱団
      イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

( 輸入盤 ARCHIV 419 221-2 )





 シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』に基づく音楽として最も有名なものは、メンデルスゾーンの同名の序曲Op.21と劇音楽Op.61(第9曲があの「結婚行進曲」)です。その他にイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)もこの戯曲を原作として、同名の歌劇を作曲しています。今日のエントリー曲は、さらに時代は古くなり、同じイギリスのヘンリー・パーセル(1659-1695)によって作曲された歌劇「妖精の女王」( The Fairy Queen )です。実はこの曲もシェイクスピアの同じ戯曲に基づいて作曲されています。

 さていつものように、歌劇なのに私は言葉も分からずにただ音楽を聴いていますが、とにかく全曲を通して穏やかで温和な雰囲気だということはすぐに分かります。『ウィキペディア(Wikipedia)』の夏の夜の夢を読むまでもなく、最終的には円満な解決を迎えめでたく大団円となるわけですから、あたりまえですね(笑)。
 パーセルの「妖精の女王」も全5幕構成で、美しいアリアの《Song》と《Chorus》が、それぞれ幕ごとに《Prelude》、《Overture》、《Dance》、《Symphony》といった管弦楽曲に挿まれて現れてきます。有名な絵がCDジャケットに使われていて、より一層ファンタジックなイメージを膨らませています。ついつい癒やされ、こころ穏やかな気分になってきます。




今日の写真 : 白い妖精

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by fragile28 | 2008-09-04 21:38 | 声楽曲

モーツァルト/モテット「エクスルターテ・イゥビラーテ」K.165

a0085805_1613656.jpgram's café menu No.362 : 声楽曲

演奏 : エマ・カークビー(S)
      クリストファー・ホグウッド/AAM

(  輸入盤 LP L'OISEAU-LYRE 411 832-1  )






 モーツァルトが生まれた18世紀のザルツブルクは、ローマ法王直属の教会領でした。そのためモーツァルトは少年時代から、いくつもの美しい教会音楽を作曲しています。このモテットは、聖母マリアを讃えるもので、ソプラノ独唱とオーケストラのために書かれています。

 1773年1月にミラノのテアチノ修道会教会で初演されていますが、3楽章構成で書かれたこの曲は元々はカストラートのための曲だったようです。でもカストラートのいない現代では、清澄なリリック・ソプラノが受けもち、この曲の清々しい気分にはぴったりのようです。有名な第3曲「アレルヤ」はとても華やかな気分になりますが、それだけでなく第1曲の終わりに挿入されている伴奏付きのレチタティーヴォ(1分たらずと短い)も、第2曲のアンダンテ「聖処女の冠よ」も、まさにリリック・ソプラノのためにあるような清らかな曲です。

 今日のお薦めでは、エマ・カークビーのとっても清純で透明な響きの声に聴き惚れてしまいました。またこのディスクは1979年に発見されたモーツァルトの自筆稿によって演奏されているのですが、この自筆稿は既存の歌詞を変更して「聖三位一体の祝日」のためにも使えるようにしたとありました。この曲の祝祭的な明るさは、当時から人気があったのでしょうね。


   同曲異演盤 : エディット・マティス(S)&クレー/イギリス室内管弦楽団


今日の写真 : 瞑想の色

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by fragile28 | 2008-07-31 16:09 | 声楽曲

ハイドン/ミサ曲第3番「聖チェチーリア・ミサ曲」

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演奏 : ルチア・ポップ(S)、ドリス・ゾッフェル(A)
      ホルスト・ラウベンタール(T)、クルト・モル(B)
      ラファエル・クーベリック指揮
      バイエルン放送交響楽団&合唱団

( 輸入盤 ORFEO C 032822 A )




 今日はハイドンの『聖チェチーリア・ミサ曲』を聴きます。今日のポイントは柔らかく艶やかな声で歌うルチア・ポップが参加しているということです。ステレオ装置で音楽だけを聴いてみても、彼女の歌声にはひときわ艶と張り、気品があってとてもいい声です。ポップは1963年の24歳の時にブラティスラヴァ歌劇場で「夜の女王」役でデビューしました。その後「魔笛」ではパミーナ役へ、「フィガロの結婚」ではスザンナから伯爵夫人へと持ち役を変えていきました。年齢とともに年相応の持ち役へと変わっても、その魅力は変わりませんでした。

 ところでこの演奏、少し昔ですがCSの《クラシカ・ジャパン》でその映像が放送されました。その映像を見て、バイエルン放送合唱団の面々がかなりお年をめされた紳士・淑女であったことを、私は初めて知りました。私が抱いていた清楚で透き通ったハイドンはそこにはいませんでした(笑)。しかし、ルチア・ポップは、そんな合唱団の中に咲いた《一輪の名花》でした。音楽の守護聖人に捧げる天上の音楽を再現するのに、天使のような彼女の歌声は欠かすことができません。



   同曲異演盤 : リチャード・ヒコックス/コレギウム・ムジクム90
             サイモン・プレストン/AAM



今日の写真 : バラの魅力 #5

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by fragile28 | 2008-06-22 11:14 | 声楽曲

ブリテン/聖チェチーリア讃歌Op.27

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演奏 : E.P.=ダンロップ(S)、G.ロス(S)
      ペネロープ・ヴィッカーズ(A)
      P.ミッチェル(T)、R.サヴェイジ(BS)

(  輸入盤 DG 453 433-2  )





 イギリスを代表する作曲家ブリテンについて、私は『青少年のための管弦楽入門(パーセルの主題による変奏曲とフーガ)』や『シンプル・シンフォニー』くらいしか聴いたことがありませんでした。
今日のお薦めの曲は、ブリテンが声楽とオーケストラのために書いた『春の交響曲』とともにカップリングされています。いつ頃からだったか、《聖チェチーリア(セシリア)》と名の付いた曲が聴きたくなってこのCDを買い求めたのでした。

 メインとなる『春の交響曲』をイメージしたかのような黄色いタンポポのジャケットです。いかにも春!という演出ですが、初めて聴くこの『春の交響曲』は、浮かれて聴くようなBGMではありませんでした。春に関連した詩による12の声楽曲が4部構成に並べられていて、第1部こそ春への希望、歓喜を感じますが、第2部以降は美しい合唱なのにまだ肌寒く、重たい雰囲気でした。

 さて、今日のお薦めの『聖チェチーリア讃歌Op.27』は無伴奏の合唱曲なのですが、これがとても美しいのです。曲はW.H.Auden の詩をもとに3部に構成されていて、それぞれの最後に《聖チェチーリア》を讃える音楽で締めくくられています。私は詩の内容に興味ありませんが、アカペラの透明で美しい完璧なポリフォニーを聴いていたら、前任校の名門合唱部を思い出しました。この曲を彼女たちの美しく清澄な歌声で聴いてみたくなりました。
 ハイドン、パーセル、グノー、ヘンデルと《聖チェチーリア》関連の曲はたくさんあります。そしてどれも喩えようのない美しい旋律に溢れています。しかし、今日のブリテン作曲『聖チェチーリア讃歌』が一番美しいかも知れません。



今日の写真 : 春染まる

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       満開の菜の花です

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       サンシュの花  「ハルコガネバナ」という別名もあります

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by fragile28 | 2008-03-23 13:50 | 声楽曲