ram's café menu No.834 : 室内楽曲
演奏 : ワルター・ギーゼキング(p) フィルハーモニア管楽四重奏団 ( 輸入盤 LP Columbia FCX 543 ) 弦楽器の入らないピアノと管楽の五重奏曲は、この楽器編成がもたらす音の色彩やふくよかな表情が素晴らしくよくって、天才モーツァルトならではの名曲です。『これは自分が今までに書いた最も美しい曲』とモーツァルトは父への手紙の中でこの曲を表現したそうです。確かに、ピアノと管楽器がいずれも対等に艶やかな響きで活躍し、管楽アンサンブルの素晴らしさを思う存分に満喫できる内容です。今日はこの曲を、モノラル期の決定盤として有名なギーゼキング盤(1955年録音)で聴きたいと思います。木管にはシドニー・サトクリフ(ob)、バーナード・ウォルトン(cl)、デニス・ブレイン(hrn)、セシル・ジェームス(fg)といった、1950年代英国のトップ奏者たちが参加しています。 同曲異演盤 : ブレンデル(p)&ホリガー、ブルンナー、バウマン、トゥーネマン アシュケナージ(p)&ロンドン管楽ソロイスツ アンドレ・プレヴィン(p)&ウィーン管楽合奏団 今日の写真 : 東京都葛西臨海水族園 2013年11月5日撮影 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ☆・・ #
by fragile28
| 2013-11-09 18:09
| 室内楽曲
ram's café menu No.833 : 管弦楽曲
演奏 : エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ( 輸入盤 LP 英DECCA SXL 2275 ) 2013年は「ミスターローズ」と呼ばれた世界的なバラ育種家、鈴木省三氏の生誕100周年の年でした。神代植物公園には、鈴木省三氏が作出した130以上の新品種のうち約30品種のバラが植栽されているそうですが、今年の「春・秋のバラフェスタ」ではそれら名花誕生にいたる系譜がわかるような工夫が見られました。生誕100周年の記念パンフレット<Mr.Rose 鈴木省三のバラが咲いています>には彼が作出した品種は朱書きされ、それがバラ園のどの区画にあるのかが示されていて、そしてその植栽場所には交配親まで書かれた表示札が新たに設置されていました。とてもわかりやすくて、彼のバラ育種に注いだ情熱と研究心をストレートに感じることができました。今年のバラフェスタも11月4日ですべて終了しました。私的には、いつもより少し詳しくバラを見て歩くことができたように思います。ありがとうございました。 さて今日のお薦めの一枚は、ビゼー作曲の「美しきパースの娘」です。同名歌劇から前奏曲、セレナーデ、行進曲、ボヘミアン舞曲の4曲が収録されています。アンセルメの指揮で色彩感と躍動感にあふれる音楽が広がり、まるで目の前にバレエの踊りが展開されるような感じですね。録音もとてもいいです。 今日の写真 : 秋バラ #3 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ☆・・ #
by fragile28
| 2013-11-05 22:16
| 管弦楽曲
ram's café menu No.832 : 協奏曲
演奏 : カール・ズスケ(vn) クルト・マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ( 輸入盤 LP ETERNA 827046 ) バッハがヴァイオリンのために作曲した3つの協奏曲は、ヴィヴァルディなどイタリアの協奏曲様式から大きな影響を受けて書かれています。バッハはイタリアに行ったことはないそうですが、丹念に楽譜を研究し独奏楽器のための協奏曲の作法をマスターしたそうです。すなわち、「急-緩-急」の3楽章構成で書かれ、両端楽章には華麗なソロと主題の対比が、緩楽章では独奏ヴァイオリンの優美な旋律が、ここぞとばかり切々と奏でられていきます。とっても美しく親しみやすい協奏曲といえますね。それでも、ヴィヴァルディとの違いは大きくて、その強烈な存在感は私たちの疲れた心を癒やしてくれる感じがするのです。 さて今日は、バッハ時代の様式に近い形で、室内楽ふうに小さな楽器編成でまとめられた演奏を聴きます。クルト・マズアの堅固な伴奏に支えられたズスケの質素で上品なヴァイオリンの音色がとてもいいですね。ところで今日のディスクは東独ETERNA・レーベルの輸入盤ですが、ここで「バッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番」を記事にした際は国内盤CDでエントリーしていました。 同曲異演盤 : バルヒェット(vn)&ティーレガント/南西ドイツ室内管弦楽団 ヘンリク・シェリング&マリナー/アカデミー室内管弦楽団 今日の写真 : 秋バラ #2 花霞 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ☆・・ #
by fragile28
| 2013-10-27 21:51
| 協奏曲
ram's café menu No.831 : 室内楽曲
演奏 : アンドレ・プレヴィン(p) ウィーン管楽合奏団 ( 輸入盤 TELARC CD-80114 ) 三連休最終日、いかがお過ごしですか? 今日は朝から風もなく、ぽかぽか陽気の穏やかな一日です。足早に秋色に染まってきた美しい景色を求めて繰りだした方々で、行楽地は大変な賑わいでしょうね。私は朝早くに猪苗代湖へ出かけて行き、湖面から沸き立つ朝霧と東雲色に染まった空の写真を撮ってきました。鏡のような湖面に映った磐梯山も綺麗でした。静寂の中、朝霧が少しずつ動いたり暁の空が刻一刻と変化していくさまも、とても神秘的で美しいです。 さて、こんな神秘的な景色にピッタリな曲といえば、やはりモーツァルトのこの「五重奏曲K.452」でしょう。この曲は、ピアノとオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの特殊な楽器編成ですが、音の色彩や馥郁とした表情がとっても素晴らしいのです。今日はこれをプレヴィン&ウィーン管楽合奏団による85年テラーク録音の優秀録音盤で聴きます。トゥレチェック(ob)、シュミードル(cl)、アルトマン(hrn)、ファルトル(fg)によるウィーン情緒たっぷりの典雅な響きと、プレヴィンのピアノの優しさにうっとりです(笑)。 同曲異演盤 : ブレンデル(p)&ホリガー、ブルンナー、バウマン、トゥーネマン アシュケナージ(p)&ロンドン管楽ソロイスツ 今日の写真 : 東雲色の静寂 2013年10月14日撮影 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ☆・・ #
by fragile28
| 2013-10-14 14:47
| 室内楽曲
ram's café menu No.830 : 協奏曲
演奏 : リリー・ラスキーヌ(hp) ジャン=フランソワ・パイヤール/パイヤール室内管弦楽団 ( 輸入盤 LP ERATO STE 50271 ) 秋には似合わない暑さが続きますが、もうすっかり<秋バラ>のシーズン到来です。散歩がてら、近くの公園のバラ園を覗いてきました。品種によっては、少し前に見頃を過ぎたものも多くて、ちょっと残念! 揚げ句には西風が予想外に強くて、バラの甘い香りもどこかへ吹っ飛んでしまいました。園内をうろうろしてると、もっとちゃんと<秋バラ>を見たいっていう煩悩ばかりが沸々と湧いてきました。明日は全国的に日本晴れ! 風も弱そう~♫ おでかけ日和ですね(笑)。 さて今日のエントリーはヘンデル作曲「ハープ協奏曲」ですが、もともと「オルガン協奏曲第6番」を編曲したもののようです。でもこの旋律はハープの音色にぴったりで、ハープの煌びやかな音色と気品に満ちた雰囲気、美しさはとても素晴らしいですね。特に第1楽章冒頭、いろんなところでBGMとして使われていて、知らない人はいないくらい有名でしょう。3楽章でも15分程度の比較的短い曲ですが、とても心地よくって、軽やかな気分になってきました。 今日の写真 : 秋バラ リリベット ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ☆・・ #
by fragile28
| 2013-10-13 21:27
| 協奏曲
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by fragile28 <管理人よりお願い>
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