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ブラームス/ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1

ブラームス/ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1_a0085805_1332742.jpgram's café menu No.829 : 室内楽曲

演奏 : タベア・ツィンマーマン(va)
      キリル・ゲルシュタイン(p)

(  輸入盤 SACD myrios classics MYR008  )








 ブラームスは61歳になってから、2曲のクラリネットのためのソナタを書いています。そして、この2曲がブラームスの室内楽曲の最後の曲となりました。終末期のブラームスの心に沈潜していた<深い諦め>に、色濃く染まったこの室内楽曲を、初秋の夕暮れに聴くというのは、余りにもピッタリし過ぎます。この2曲のクラリネット・ソナタは、ヴィオラとピアノでも演奏することができます。そしてヴィオラでの演奏だとブラームスらしい渋さが増して、しっとりとした秋色がより一層濃くなるようです。

 今日のお薦めは、タベア・ツィンマーマン&ゲルシュタインの「Sonatas for Viora & Piano Vol.2」です。ソナタ第2番が収録された「Vol.1」は3年くらい前に発売されていましたから、これでようやく2曲揃いました。ツィンマーマンのヴィオラはビロードのような肌触りの美音でありながら、生き生きとした張りもあります。ヴィオラの艶やかな音色と深みのある響きに惹かれます。
 

   同曲異演盤 : キム・カシュカシアン(va)&レヴィン(hf) 
             ジャック・ブライマー(cl)&デヴィッド・ロイド(p)

   


今日の写真 : 松茸コース   らん亭 ( 2013年10月5日撮影 )


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# by fragile28 | 2013-10-06 14:33 | 室内楽曲

リヒャルト・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30

リヒャルト・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30_a0085805_21294389.jpgram's café menu No.828 : 管弦楽曲

演奏 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1959年録音)

(  輸入盤 LP 英DECCA SXL 2154  )







 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部は、とてもよく知られています。オルガンの重低音、トランペットの壮麗な響きや堂々たるティンパニなど、色彩豊かな管弦楽がいきなりの全開なんですからね、これはもうたまりません(笑)。 ところが・・、この導入部に続く8つの部分については、余り知られているとはお世辞にも言えません。摩訶不思議ですね~。
 一応、<後の世の人々について>、<大いなる憧れについて>、<歓喜と情熱について>、<埋葬の歌>、<科学について>、<病から回復に向かう者>、<舞踏の歌>、<さすらい人の夜の歌>と標題も付けられているのですが、どんな旋律であったのか思い出して口ずさむことができません。にもかかわらず全曲に聴き慣れてくると、終結に向かって自然と落ち着くというか、スムーズな流れが心地よく感じられもします。

 今日のエントリーはカラヤンの1953年録音盤です。この曲のカラヤン第1回目の録音ですが、英DECCAへのホルスト/組曲「惑星」などとともに、この曲を世界的に有名にしたとされる名盤です。
 


   同曲異演盤 : ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(1973年録音)
             ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル(1983年録音)




今日の写真 : 曼珠沙華    2013年9月28日撮影  仙台市野草園

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# by fragile28 | 2013-09-29 17:29 | 管弦楽曲

A Concert At The White House

A Concert At The White House_a0085805_1858784.jpgram's café menu No.827 : 室内楽曲

演奏 : パブロ・カザルス(vc)、ミエチスラフ・ホルショフスキー(p)
      アレクサンダー・シュナイダー(vn)

(  輸入盤 LP COLUMBIA KL 5726  )








 今日は、朝から雲一つない秋晴れ! 絶好の行楽日和でした。

 仙台市野草園の「萩まつり」は先週末で終了でした。いくらお出掛け日和の陽気といえど、さすがに今日は閑散としてますね。でもじっくり園内を散策するには、とても好都合です。
 さて今日の収穫は、南下途中のアサギマダラに出会えたことです。アサギマダラは本州を北限に、主に中国南部や東南アジアに生息し、長距離移動するといわれる大型のチョウです。2009年6月、やはり仙台市野草園で見かけた記事を拙ブログにアップしましたが、それ以来ということになります。あの時も今回も、場所は野草園「高山植物区」のフジバカマの花の所です。園内の他の所にもフジバカマはたくさんあるのですが、どういう理由か、「高山植物区」の入口付近のフジバカマがお気に入りのようですよ(笑)。

 ところで、野草園のハギですが、まだまだ「ハギのトンネル」や芝生広場のハギは見頃が続いています。ミヤギノハギやツクシハギなど、野草園には14種類ものハギが植栽されているそうですから、今しばらく楽しむことができますね。

 今日のお薦めは、世界平和を訴え続けた偉大なカザルスの『ホワイトハウス・コンサート』の貴重なドキュメントです。カザルス85歳の誕生日目前のコンサート(1961年11月13日)ですが、年齢を感じさせない力強い演奏は、まさに感動の記録です。演奏曲目は、メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番、クープラン/チェロとピアノのための演奏会用小品、シューマン/アダージョとアレグロ、カタロニア民謡/鳥の歌の4曲です。



今日の写真 : 仙台市野草園     2013年9月28日撮影

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# by fragile28 | 2013-09-28 22:48 | 室内楽曲

ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲(4曲)

ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲(4曲)_a0085805_21402528.jpgram's café menu No.826 : 協奏曲

演奏 : ナタン・ミルシテイン(vn)/室内管弦楽団
(  輸入盤 LP 仏COLUMBIA CCA 1094  )







 2週連続の三連休! 嬉しさ、楽しさ、この上ありません。 お天気も秋晴れで本当に過ごしやすくなりました。

 さて、ナタン・ミルシテインといえば、DGGレーベルに録音した「バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」やチャイコフスキーやブラームスのヴァイオリン協奏曲などでは、鮮明で格調の高い端正なヴァイオリンを聴かせてくれました。知情意のバランスがしっかりとれた冴えた内容で、破綻がありません。派手なパフォーマンスこそありませんが、真摯な演奏スタイルはとても魅力的です。
 熱烈な音楽ファンの間では、ミルシテインのCOLUMBIA録音はどれも素晴らしい!との評判です。ところで今日は、そんなCOLUMBIA盤のエントリーです。COLUMBIAには、ミルシテインの録音したヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲は2枚ありますが、有名なジュベールのジャケットのこの1枚はとても音がいいです。 じつに品のいいきめ細やかなヴァイオリンで、シルクの輝きのようです。三連休の最終日、心安らかにヴァイオリンの美しい音色に聴き入ることにしましょう~。



今日の写真 : 秋桜

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# by fragile28 | 2013-09-23 22:35 | 協奏曲

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830_a0085805_16375136.jpgram's café menu No.825 : 器楽曲

演奏 : トレヴァー・ピノック(cemb)
(  輸入盤 hanssler CD 92.115  )







 バッハのチェンバロ独奏曲に、それぞれ6曲からなる「組曲集」が3つあります。『イギリス組曲』、『フランス組曲』、そして『パルティータ』ですが、この中で私が最も好きなのは、『パルティータ』です。そして拙ブログのram's café menu No. も今回で<825>になりました。というわけで、今日のエントリーは『パルティータ』をおいて他にありませんね(笑)。

 1946年イギリスのカンタベリーに生まれたトレヴァー・ピノックは、1973年にオリジナル楽器による<イングリッシュ・コンソート>を結成し、80年代からArchivレーベルでバッハの重要な作品の数々を録音してきました。彼らの演奏するバッハは、いつも若々しく水際だったリズムや伸びやかなフレージングで、私たちを楽しませてくれました。この『6つのパルティータ』についても、1984年にArchivに全曲録音を残しています。しかし、50歳代に入る頃からピノックの活動の幅が広がって、1998年にhanssler レーベルに『パルティータ(全曲)』の再録音をおこない、2000年にはCHANNEL CLASSICS でレイチェル・ポッジャーと「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集」を録音したり、さらに彼の還暦を記念して編成された<ヨーロピアン・ブランデンバーグ・アンサンブル>と「ブランデンブルク協奏曲(全曲)」の新録音をおこなうなど、さらにさらに活発な演奏活動を繰り広げています。私の印象は、昔から変わらない「中庸の美」はそのままに、「円熟の極み」が加味された演奏が多いかなというものです。今日の『パルティータ』も、とても軽やかで自由自在な趣が感じられ、爽やかなチェンバロの音色も美しく、一足早く、台風一過の秋晴れに包まれた心地です。

 

   同曲異演盤 : グスタフ・レオンハルト(cemb)
             アンドラーシュ・シフ(p)
             ラルフ・カークパトリック(cemb)
             グレン・グールド(p)



今日の写真 : 清新の気

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# by fragile28 | 2013-09-16 18:11 | 器楽曲