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チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」Op.20(ハイライト)

a0085805_12252793.jpgram's café menu No.790 : 管弦楽曲

演奏 : エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団
(  輸入盤 LP 英DECCA SXL 2153  )








 
 バレエ音楽といえば、すぐに「白鳥の湖」が思い浮かびます。それほど広く親しまれてきた曲だけに、HMV ONLINE で検索すると80件を超すCD 、SACDがヒットしてきます。もちろん全曲盤というのではなくて、チャイコフスキーが書いた3曲のバレエ音楽、「白鳥の湖」、「眠りの森の美女」、「くるみ割り人形」からの有名曲の抜粋というのが多いのですが、チャイコフスキーのバレエ音楽の人気の高さがわかるようです。

 この「白鳥の湖」の物語は、中世ドイツの伝説をもとにしていて、悪魔によって白鳥にされたオデット姫とジークフリート王子の悲恋を描いたものですが、それにつけたチャイコフスキーの音楽がとても美しく流麗なワルツのオン・パレードだったのです。1877年のボリショイ劇場での初演は、粗末な演出や踊りなどのために失敗に終わって、音楽も評判にならなかったようです。結局、チャイコフスキーが生きている間は話題にもならなかったのですが、彼の死後の1895年、有名な振付師マリウス・プティパ&イワノフが振付を担当したマリンスキー劇場での再演によって、ようやく成功をおさめたそうです。

 さてこの曲を今日は、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の名盤で聴きます。アンセルメの全曲録音からのハイライト版で13曲が収録されています。全曲盤の名場面だけ取り出した一枚ですが、1959年DECCA録音(ED1)なので音質はすこぶる上等。「バレエ音楽の神様」と呼ばれたアンセルメの巧みな指揮は、鮮やかで明るい色調に彩られ表情もとても豊かです。最後まで楽しく聴けて、華やかな舞台を彷彿させてくれる一枚でした。


   
   同曲異演盤 : ヘルベルト・フォン・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団


今日の写真 : 白鳥

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by fragile28 | 2013-01-06 14:28 | 管弦楽曲

ヨハン・シュトラウス/ワルツ・ポルカ集

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演奏 : ギドン・クレーメル(vn)、ペーター・グト(vn)
      キム・カシュカシアン(va)、ゲオルク・ヘルトナーゲル(db)

(  輸入盤 LP PHILIPS 410 395-1  )







 弦楽四重奏団がウィンナ・ワルツを手がけたCD録音としては、EMIレーベルのアルバン・ベルク四重奏団(1992年録音)のものが有名です。ところが昨年の秋に、モーツァルトの「協奏交響曲」や「ヴァイオリン、ヴィオラのための二重奏曲」などで共演していたクレーメルとカシュカシアンが中心となって録音したと思われるLP盤を手にすることができました。何と録音は1982年!この演奏の存在すら私は知りませんでしたから、とても驚き嬉しくて、即買いでした(笑)。

 収録されている曲は、ヨゼフ・ランナーの作品からワルツ「求婚者」Op.103、「マリア」ワルツOp.143、シュタイル風舞曲Op.165の3曲、ヨハン・シュトラウスⅠ世は、ポルカ「アイゼレとバイゼレ」Op.202、ケッテンブリュッケ・ワルツOp.4、アンネン・ポルカOp.137、ワルツ「ウィーン情緒」Op.116、「シュヴァルッチェ・バレ舞曲」Op.32の5曲、そしてヨゼフ・クラウザーの作品から1曲、「ナツィオナルレントラー」です。ランナーの作品を最初と最後において、父ヨハン・シュトラウスの曲を愉しく美しく聴かせていきます。チェロの代わりにコントラバスが加わった弦楽四重奏でウィンナ・ワルツを演奏していますが、やはりクレーメルのヴァイオリンが聴きものです。クレーメルのヴァイオリンは精緻な響きと張り詰めた緊張感が特徴ですが、他の3人のアンサンブルがそれと絶妙なバランスで絡み合い、ヴァイオリンがシルクのような艶やかな音色になって浮かび上がり、まるで桃源郷のような陶酔的な美しさがあります。ジャケット写真からわかりますが、この一枚はくつろいだ雰囲気の名曲を楽しさいっぱいに演奏した、ウィンナ・ワルツ&ポルカ集といえます。


   同曲異演盤 : アルバン・ベルク四重奏団他



今日の写真 : Quartet

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by fragile28 | 2011-01-16 16:57 | 室内楽曲

バッハ/2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043

a0085805_14444220.jpgram's café menu No.698 : 協奏曲

演奏 : ルシー・ファン・ダール(2nd vn)
      シギスヴァルト・クイケン(vn)/ラ・プティット・バンド

(  国内盤 BMG BVCD-38076  )







 J.S.バッハがレオポルト・ケーテン侯の宮廷楽長として仕えていた1717年~1723年までの約6年間に、「無伴奏チェロ組曲」、「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」、「ブランデンブルク協奏曲」などの傑作が生まれています。更にBWV.1041~BWV.1043の3曲の「ヴァイオリン協奏曲」もこのケーテン時代に書かれたもので、この時代のバッハの創作意欲がいかに高く、充実した毎日であったかが判ります。この中の「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」ですが、3曲のヴァイオリン協奏曲のなかの<白眉>、特に傑出した作品といえます。2つの独奏ヴァイオリンが織りなす音の美しさは喩えようありません。特に第2楽章中間部で2つの独奏ヴァイオリンが切々と優美に歌う旋律は、一度聴いたら忘れられないと思います。それを美しく彩る伴奏も、穏やかで控えめです。安らぎがあって、とてもいいですね。

 お薦めの一枚は、1981年録音のラ・プティット・バンドによる演奏です。ケーテン宮廷での演奏記録に則り、独奏を含めても13人という小編成による演奏です。しかし参加しているメンバーは豪華です。CD解説書にはチェンバロがボブ・フォン・アスペレン、ヴィーラント・クイケンはチェロ、第2ヴァイオリンはルシー・ファン・ダールとでています。ファン・ダールはこの後、ブリュッヘン&18世紀オーケストラのコンサート・ミストレスとしても活躍した方です。しなやかなフレージングで典雅な音色に特色があります。クイケンのヴァイオリンと対等に絡み合っての演奏は、細かいニュアンスまで緻密に仕上げられていて、とてもいいですね。



   同曲異演盤 : バルヒェット(vn)、ベー(vn)&W.ダヴィソン/シュツットガルト・プロ・ムジカ弦楽合奏団
             シュナイダーハン(vn)&バウムガルトナー(vn指揮)/ルツェルン祝祭弦楽合奏団
              レイチェル・ポッジャー(2nd vn)&マンゼ(vn指揮)/AAM
   


今日の写真 : 白鳥

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by fragile28 | 2010-12-12 16:43 | 協奏曲

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211

a0085805_16133390.jpgram's café menu No.603 : 協奏曲

演奏 : ギドン・クレーメル(vn)
      ニコラウス・アーノンクール指揮
      ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 

(  輸入盤 LP DGG 415 482-1  )






 モーツァルトが残した5つのヴァイオリン協奏曲は、彼が19歳の1775年にザルツブルクで集中的に作曲されたものです。今日は「第2番」のエントリーですが、この作品にはほんの少し前に書かれた「第1番K.207」とは違って、明らかにフランス的な色彩が濃厚に表れています。ヴァイオリンの官能的で華やかな響きが、何とも耳に快いのです。
 しかし、この「第2番K.211」の僅か3ヶ月後に完成された「第3番K.216」では、同じようなフランス風のギャラント・スタイルでありながら、その規模の大きさや表現力の豊かさ、芸術的な魅力等が飛躍的に増加しています。ハイドン的な「第1番」とモーツァルトの独自性が色濃い「第3番」以降の曲にはさまれた形の「第2番」ですが、どうみても過渡的な性格は否めず、モーツァルトとしては中途半端なのかも知れません。
 あるCD解説書に《19世紀以降が好むような「まとまりのある美しいメロディー」がないことが、この作品に現在今一つ人気のない原因だろう。》との文章があって、「なるほど、そういう見方もできるか」と、思わず納得でした。

 今日のお薦めの一枚はクレーメルの旧録音です。アーノンクール&ウィーン・フィルという最上級の相手を得て、クレーメルの鋭くかつ、しなやかなヴァイオリンが存在感たっぷりに響きます。とても素晴らしい一枚だと思います。



   同曲異演盤 : アンネ=ゾフィー・ムター(vn)指揮/ロンドン・フィルハーモニック


今日の写真 : そろそろ

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by fragile28 | 2010-03-07 18:31 | 協奏曲

モーツァルト/交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」

a0085805_1936250.jpgram's café menu No.593 : 交響曲

演奏 : カール・ベーム
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 138112 SLPM  )







 モーツァルトの交響曲にはヨーロッパの都市名の付いたものが3曲あります。「パリ」、「リンツ」、「プラハ」の3都市ですが、いわゆる<ご当地ソング>というわけでもなく、そこで作曲しただけとか、そこでモーツァルト自身の指揮で初演がおこなわれたくらいの繋がりのようです。

 1786年作曲の歌劇「フィガロの結婚」は、初演されたウィーンよりもプラハでの人気がとても高かったそうです。それで1787年1月にモーツァルトは妻とともにプラハに招かれ、人気の「フィガロの結婚」の指揮をして大成功をおさめたのです。その時にウィーンから携えた新作の交響曲も初演し拍手喝采を受けました。その新作が「交響曲第38番」というわけです。
  この「プラハ」はメヌエット楽章が省かれた3楽章形式で書かれていて、全ての楽章がソナタ形式です。第1楽章は劇的なアダージョの序奏とアレグロです。テンポが速くなった箇所が第1主題ですが、その主題の旋律はどことなく「魔笛」の序曲に似ています。終楽章のプレストはとにかく快適、楽天的な雰囲気です。喜びに満ちて生き生きとし華々しいです。ここには「フィガロの結婚」の旋律に似た部分があって、これまた私にはとても親しみやすいです。

 今日はカール・ベーム&ベルリン・フィルのLPでエントリーです。ベームは晩年にウィーン・フィルとも録音していますが、この旧盤(1959年録音)は骨太でカチッとし、存在感たっぷりの演奏です。



今日の写真 : 優雅に     2010年2月13日撮影


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by fragile28 | 2010-02-13 21:15 | 交響曲

モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299

a0085805_15341734.jpgram's café menu No.582 : 協奏曲

演奏 : オーレル・ニコレ(fl)、ローゼ・シュタイン(hp)
      カール・リヒター/ ミュンヘン・バッハ管弦楽団

(  輸入盤 LP TELEFUNKEN SLT 43047  )









 現在、バッハといえばオリジナル楽器による演奏が主流のように見えますが、ARCHIVレーベルにカール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団が残したモダン楽器によるバッハ演奏の真価に、現在でも些かの揺らぎなどありません。「マタイ受難曲」、「ロ短調ミサ曲」、「ブランデンブルク協奏曲」、「管弦楽組曲」などちょっと思い浮かべただけでも、それら名曲中の名盤、決定盤といわれ続けてきた演奏です。何のけれんもなく、ひたすら音楽に集中し、一途に突き進んでいくバッハの音楽の気高さに圧倒されました。ですから、どうしたって私の中では、<リヒター>といえば<バッハ>なんです。

 ところが、リヒターはモーツァルトも少し録音をしていました。その中でも注目は「レクイエム」だと思いますが、今日はフルートのオーレル・ニコレと共演した協奏曲をエントリーします。
 リヒターのモーツァルトは、彼のバッハ解釈に通じる真面目さ、誠実さがあります。ゆったりとしたテンポで進む音楽は、安定感が抜群です。「K.299」の名盤に必須かも知れない、フランス風のギャラントな魅力や華やかな雰囲気はありません。そこでは淡々と真面目な演奏が繰り広げられるだけなのに、そこがしっかりとした様式美になって音楽を支えているのだと思います。そしてフルートのニコレとハープのシュタインの緻密で美しい音色のソロが絶妙にバランスされているのです。それだからこそ、安心して音楽に聴き入ることができ、癒やされて深い感動が残ります。これは名盤に違いありません!



   同曲異演盤 : ランパル(fl)&ラスキーヌ(hp)、パイヤール/室内管弦楽団(1964年)
             グラーフ(fl)&ホリガー(hp)、ローザンヌ室内管弦楽団
             シュルツ(fl)&サバレタ(hp)、ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
             有田正広(fl)&長澤真澄(hp)、寺神戸亮/東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ

               ランパル(fl)&ラスキーヌ(hp)、パイヤール/室内管弦楽団(1959年)



今日の写真 : 均整美

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by fragile28 | 2010-01-17 20:56 | 協奏曲

ラヴェル/バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

a0085805_2044414.jpgram's café menu No.574 : 管弦楽曲

演奏 : エルネスト・アンセルメ
      スイス・ロマンド管弦楽団

(  輸入盤 LP DECCA SXL 6065  )







 ラヴェルは、ヨハン・シュトラウス2世へのオマージュとして交響詩風のワルツを書きたかったようです。そして1920年に完成した初版には、《渦巻く雲の中から、ワルツを踊る男女がかすかに浮かび上がって来よう。雲が次第に晴れ上がる。そしてA部において、渦巻く群集で埋め尽くされたダンス会場が現れ、その光景が少しずつ描かれていく。B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がさんざめく》との文章を添えました。タイトルもフランス語のワルツ、「ラ・ヴァルス」です。これだけでは新年の<ニューイヤー>でもお馴染みの優雅で華麗な「ウィンナ・ワルツ」をイメージしてしまいます。ところが、この「ラ・ヴァルス」はちょっと様子が違っていて、ヨハン・シュトラウスのようなお馴染みの「ワルツ」ではありません。

 冒頭から怪しげな旋律を低弦やファゴットが、おどろおどろしく不気味に繰り返します。暫くして様子を覗うようにワルツ風のリズムに変わっていきます。そして美しいハープの音階とともに明るく賑やかな雰囲気になります。でも、突然に小太鼓やシンバルがこの優雅な雰囲気を派手にぶち壊してみたり、フルートやハープの彩りとともに弦楽器が雰囲気たっぷりにワルツを歌ったりと、せわしなく振幅の激しいワルツ?です。和やかで愉しい雰囲気の「ウィンナ・ワルツ」では決してありませんね。

 今日のお薦めは、スイスの名指揮者エルネスト・アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の演奏です。アンセルメはラヴェルを最も得意としていました。色彩豊かなラヴェルの曲を、自由自在にアゴーギクとディナーミクを利かしながら演奏しています。この曲でもオーケストラがぐぅわん、ぐぅわんと唸りをたてるように強烈に鳴り響きます。それでもアンセルメは隙の無い、カチッとしたフォルムで曲を押し進めていきます。録音も極めて優秀な一枚でした。



今日の写真 : 白鳥     2010年1月3日撮影


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by fragile28 | 2010-01-03 22:24 | 管弦楽曲

モーツァルト/木管三重奏のためのディヴェルティメント変ロ長調K.Anh229(K.439b)

a0085805_15464328.jpgram's café menu No.556 : 室内楽曲

演奏 : ピエール・ピエルロ(ob)、ジャック・ランスロ(cl)
      ポール・オンニュ(fg)

(  輸入盤 LP ERATO LDE 3086  )







 今日はとても珍しいモーツァルトの木管三重奏曲《5つのディベルティメントK.439b》をエントリーします。

 この曲は本来はバセット・ホルン3本のために書かれたらしいのですが、旋律美に溢れた、のびやかなくつろいだこの小品集は、バセット・ホルン2とファゴット1、フルートとヴァイオリン、チェロ、あるいは今日の演奏のようにオーボエとクラリネット、ファゴットなどさまざまな楽器編成で演奏されてきました。私はまだ、オリジナルとされたバセット・ホルン3本による演奏を聴いてはいませんが、内省的な響きに包まれた大人の音楽のように想像しています。第1番から第5番までそれぞれが5楽章構成という小品が繋がっていきますが、どこを聴いてみても、そこはモーツァルトの世界! とくにピエルロ、ランスロ、オンニュのフランスの管の名手3人による演奏は、フランスのエスプリが香り立つような華やかさもあって、とてもいい感じですね。1958年のモノラル録音ですが、木管の優しさ、柔らかさがよくわかるとてもいい録音です。

 11月中旬にもなると、隣町にある灌漑用の池に、白鳥が飛来してきます。 また、寒い冬の季節が巡ってきました。 



今日の写真 : こんにちは

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
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by fragile28 | 2009-11-21 17:30 | 室内楽曲

ブルックナー/交響曲第9番ニ短調(原典版)

a0085805_1956354.jpgram's café menu No.455 : 交響曲

演奏 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

( 国内盤 LP DG MG1057 )






 ブルックナー最後の交響曲第9番は未完成の交響曲です。第1楽章への着手は63歳の時でしたが、作曲は遅々として進まず、第3楽章アダージョの完成はその7年後だそうです。しかも72歳で亡くなるまでにフィナーレは完成しませんでした。そこらの事情について、ある方はニ短調で荘重に始まる第1楽章、そして第2楽章のスケルツォ、第3楽章アダージョまでことごとくベートーベンの「第九」と同じであったため、フィナーレにコーラスをもってこなければいけないような自己暗示にかかってしまったのではないか?と述べています。その根拠として、ブルックナー自身が『自分が死んだら、未完のフィナーレの代わりに「テ・デウム」を加えて演奏して欲しい。』と希望していたことをあげています。しかし実質的なフィナーレとなった第3楽章アダージョを聴いてみれば、もうこれで立派に完結した作品であると思いたくなります。それほどこのアダージョからは宗教的な深い安らぎが感じられ、静かに永遠への扉が開かれていくようです。演奏が終わっても、しばらくはその安らぎに身を委ねていたい作品です。



今日の写真 : 白鳥      2009年2月11日撮影


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by fragile28 | 2009-02-11 21:00 | 交響曲

ヘンデル/ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調Op.1-13

a0085805_15442318.jpgram's café menu No.438 : 室内楽曲

演奏 : 寺神戸 亮(baroque vn)
      クリストフ・ルセ(cemb)、鈴木秀美(baroque vc)

(  国内盤 DENON COCO-70690  )






 今年、2009年はヘンデル没後250年の《ヘンデル・イヤー》にあたります。きっと今年は世界各地でヘンデルの作品が演奏される機会も多いと思います。ということで、私の好きなヴァイオリン・ソナタをまたまたエントリーします(笑)。

 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタには偽作も多く、現在の研究では、《クリュザンダー版》におけるヴァイオリン・ソナタの6曲(Op.1-3,10,12,13,14,15)中の「第1番」Op.1-3 と「第4番」Op.1-13 だけが真作らしいのです。私の手持ちのLP、CDでは(1)スザーネ・ラウテンバッハー盤(1955年)、(2)アルテュール・グリュミオー盤(1966年)、(3)ヨゼフ・スーク盤(1975年)、(4)ヘンリク・シェリング盤(1981年)の4種類はこの《クリュザンダー版》で全曲収録されています。また、(5)寺神戸亮盤(1993年)と(6)アンドリュー・マンゼ盤(1998年)と(7)ヒロ・クロサキ盤(2002年)では、真作とされた2曲と他の曲が併録されています。他の手持ちのCDでは、(8)ヨハンナ・マルツィは「第1番」と「第3番」、(9)シモン・ゴールドベルクは「第4番」、(10)ヨゼフ・シゲティも「第4番」だけの収録となっています。いずれも私の好きなヴァイオリニストの演奏ですから、艶やかで美しい旋律を聴いていればきっと幸せな気分になること間違いありません(笑)。

 さて今日の寺神戸亮さんの一枚ですが、クリストフ・ルセと鈴木秀美という強力な通奏低音をバックに、美しい音色で淡々と歌うのですが少し堅苦しい感じもします。彼の真面目な人柄がそのまま演奏にでているかのようです。なおこのCDに名前がクレジットされていた上村かおり(Viola da gamba)は「HMV359a」と「第5番」の録音にだけ参加しています。



   同曲異演盤 : アルテュール・グリュミオー&ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(cemb)
              シモン・ゴールドベルク&ジェラルド・ムーア(p)
              ヨゼフ・スーク&ズザナ・ルージチコヴァ(cemb)



今日の写真 : なかよし


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                        ( 画像をクリックすると、少し大きな画像で見られます )


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by fragile28 | 2009-01-06 17:26 | 室内楽曲