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チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64

a0085805_1532874.jpgram's café menu No.781 : 交響曲

演奏 : ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 LP DGG 139018 SLPM  )








 今週末も木枯らしが吹き荒れています。冬型の気圧配置がしだいに強まり、日中の最高気温も10℃になりません。しかもこの冷たい木枯らしですから、体感温度はさらに低く寒い一日でした。

 カラヤン&ベルリン・フィルによるチャイコフスキーの「第5番」の国内盤LPのジャケット裏面は美しい雪景色の写真なのですが、ず~っと昔(笑)、若く感受性豊かであった私の脳裏に、この雪景色と「第5番」がしっかりと刷り込まれてしまったようです。木枯らしが吹き寒くなってくると、無性にこのチャイコフスキーの「第5番」が聴きたくなってきます。

 カラヤンのチャイコフスキーは、流麗で洗練された美しさに包まれています。豊かな弦の響きとしっとりと歌う木管、壮麗な金管のパワーなど、壮年期のカラヤンらしくとても格好いいのです。調べてみたら、カラヤンのチャイコフスキー「第5番」は、フィルハーニアO.との1952年録音を皮切りに、ベルリン・フィルとはじつに4回、ウィーン・フィルと1回(1984年)録音しています。後年になるほど情緒的な性格が強くなってきますが、今日エントリーするベルリン・フィルとの1965年録音は壮年期の覇気・迫力にあふれ、優美にしかも劇的に盛り上がっていきます。


   同曲異演盤 : ヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
             ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(国内盤) 


今日の写真 : 絢爛

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by fragile28 | 2012-11-18 17:33 | 交響曲

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61

a0085805_15334934.jpgram's café menu No.778 : 協奏曲

演奏 : イザベル・ファウスト(vn)
      クラウディオ・アバド/モーツァルト管弦楽団

(  輸入盤 harmonia mundi HMC 902105  )







 最近は新規CDを買うことが少なくなりました。これまで東京や仙台に遊びに行くときには必ず「CD購入チェックリスト」なるものを作成し出かけていましたが、大震災以後、所有する大量のCDやLPの整理場所に窮するに及び、必然的に新規発売盤の購入を控えることになりました。更に、仙台市の東一番町通りにあった「タワーレコード」や「HMV」も店じまいしてしまったため、私の購入手段はネット通販に限られてしまいました。この2店舗は品揃えが東京並みに豊富であっただけに、私としては残念でなりません。仙台市に遊びに行く楽しみが半減してしまいました(笑)。

 さてそんな現状にも拘わらず、とても気になる新規発売のCDがありました。イザベル・ファウストのベートーヴェンの「協奏曲」とバッハの「無伴奏」ですが、欲望に負けて、ついにネット通販で買ってしまいました。このHMVレビューやユーザーレビューでも高評価を得ていますが、私も、これは素晴らしい演奏だと思います。絹糸のように繊細で美しい高音なのに神経質な音色にならず、透徹した美しさと軽やかさがあります。ジャケットの<ヘレネ・クリムトの肖像 Portrait of Helene Klimt>にもハッとしましたが、それ以上に、ファウストの奏でるStradivariusの音色と変幻自在の演奏に感服です。

 

   同曲異演盤 : ヨハンナ・マルツィ(vn)&ヌッシオ/スイス・イタリア語放送管弦楽団 
             カール・ズスケ(vn)&マズア/ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団




今日の写真 : 浄土平の黄葉


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by fragile28 | 2012-10-21 16:51 | 協奏曲

レスピーギ/交響詩「ローマの松」

a0085805_20314270.jpgram's café menu No.777 : 管弦楽曲

演奏 : フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団
(  輸入盤 LP RCA SB-2103  )










 磐梯吾妻スカイラインの紅葉が見頃になりました。まさに錦秋! 紅葉が錦の織物のように色鮮やかです。
ところで<紅葉狩り>では紅葉や黄葉ばかりが注目されますが、それらにスパイスの彩りを与えているのが常緑の松ですね。あちこちに常緑の松が点在することで、紅葉、黄葉がさらに輝き華やいで見えました。

 さて「松」といえば、レスピーギの「ローマの三部作」の頂点ともいえる交響詩「ローマの松」を思い出します。「ボルジア荘の松」、「カタコンブ付近の松」、「ジャニコロの松」、「アッピア街道の松」の4楽章構成で、レスピーギの華麗なオーケストレーション全開の曲です。今日はこの曲を、金管黄金時代といわれたライナー&シカゴ交響楽団の絢爛豪華な演奏で聴きます。「ボルジア荘の松」の冒頭の煌びやかな前奏は、今日の磐梯吾妻スカイラインの紅葉とよく似た賑やかさ、華やかさを感じます。また「ジャニコロの松」の、ナイチンゲールの鳴き声が入るところは、まるで森の中にいるような心地よい演奏です。録音も優秀で、とても魅力的な一枚です。




今日の写真 : 錦秋の磐梯吾妻スカイライン   2012年10月20日撮影

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by fragile28 | 2012-10-20 20:23 | 管弦楽曲

シューベルト/アルペジオーネ・ソナタイ短調D821

a0085805_20401060.jpgram's café menu No.687 : 室内楽曲

演奏 : ゲリー・カー(cb)
      ハーモン・ルイス(p)

(  国内盤 LP KING K28C-20  )







 いよいよ、秋が深まってきました。柔らかな秋の日に、公園の紅葉も美しく映えていました。

 今日の写真は猪苗代町にある亀ヶ城跡の紅葉です。眩いばかりの輝きで、とっても美しい紅葉です。

 今日のお薦めはシューベルト作曲《アルペジオーネ・ソナタ》ですが、コントラバスの名手、ゲリー・カーによる1980年録音の一枚です。私自身、コントラバスといえば「オーケストラの低音楽器としての一員」くらいの認識でしたが、このLPを聴いてみると、あの鈍重な動きだけのコントラバスとは違って、チェロにも匹敵する魅力を感じます。このLPのライナー・ノーツに岩井宏之氏は《いってみれば、チェロでロストロポーヴィチがやったことを、カーはコントラバスでやろうとしているのである。》。と書いています。本当にその通りです。ゲリー・カーあっての一枚! 彼の名人芸的ともいえるずば抜けたテクニックと温かな心持ち、ウィット感があってこその一枚なんです。秋の日に相応しく抒情をたたえた美しい旋律を、優しく微笑みながら満喫することができますね。

 このLPの第2面にはラフマニノフの《ヴォカリーズ》、サン・サーンスの《白鳥》、滝廉太郎の《荒城の月》やカザルスの演奏で有名になったカタロニア民謡の《鳥の歌》などが収録されています。ここにも、コントラバスの魅力がたっぷりと詰まっています。


   同曲異演盤 : ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)&ベンジャミン・ブリテン(p)             
             ピエール・フルニエ(vc)&ジャン・フォンダ(p)
 



今日の写真 : 輝く秋     2010年11月6日撮影

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by fragile28 | 2010-11-08 21:55 | 室内楽曲

バッハ/ヴァイオリン協奏曲ト短調BWV.1056

a0085805_13351637.jpgram's café menu No.684 : 協奏曲

演奏 : レイチェル・ポッジャー(vn)/ブレコン・バロック
(  輸入盤 SACD CHANNEL CLASSICS CCS SA 30910  )







 
 バロック・ヴァイオリンの名手、レイチェル・ポッジャーによるJ.S.バッハの「ヴァイオリン協奏曲集」を聴きました。このSACDには、ヴァイオリン協奏曲第1番BWV.1041と第2番BWV.1042、チェンバロ協奏曲から編曲された2曲(BWV.1055、1056)の4曲が収録されています。現存するもう一つのヴァイオリン協奏曲、2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043はアンドリュー・マンゼ(vn)&AAMとすでにharmonia mundiへ録音していますが、純粋に彼女がソロを務めるものはこれが初めてのようです。共演した「ブレコン・バロック」は2007年創設の若いアンサンブルですが、6人という少数精鋭で、ポッジャーを含めても総勢7人による演奏です。驚きました。

 確かに、バッハの音楽については《かくあるべし》と頑なに構える必要などなくて、多様な可能性を愉しむことの方がより大切なのですね。古くは「ブランデンブルク協奏曲」におけるブリュッヘン、ビルスマ、クイケン兄弟、レオンハルトらオリジナル楽器の名手たちによる名盤も、最近ではS.クイケン&ラ・プティット・バンドによる新録音も、《ひとつのパートは一人の奏者で》というバッハ研究の成果を体現したものでした。オリジナル楽器による演奏ではこうしたアカデミックな読譜や奏法が多いと思いますが、最近の録音では、オリジナル楽器ということを意識することもなく、自由で伸びやか、フレッシュな生命力に満ちた音楽を愉しむことができます。

 さて今日のエントリーは「ヴァイオリン協奏曲ト短調BWV.1056」です。この曲の両端楽章は「チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調」の原曲にもなりました。また、第2楽章ラルゴはカンタータBWV.156の第1曲シンフォニア(アリオーソ)からの転用なのですが、とりわけ美しく甘美な旋律で有名です。このCDでも、ポッジャーのしなやかで艶やかなヴァイオリンがピチカートの伴奏の上にくっきりと浮かび上がり、とてもロマンティックですね。ポッジャーの明るく伸びやかなヴァイオリンの特質が生かされた演奏といえます。



   同曲異演盤 : ラウテンバッハー(vn)&リリング/シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム 


今日の写真 : 秋色へ

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by fragile28 | 2010-10-31 13:58 | 協奏曲

ボロディン/弦楽四重奏曲第2番ニ長調

a0085805_2052979.jpgram's café menu No.555 : 室内楽曲

演奏 : イタリア四重奏団
(  輸入盤 LP PHILIPS 802 814LY  )








 気がつけば、すっかり晩秋の景色です。今日の冷たい雨に、落葉もすっかり色褪せていました。

 こんな日には《夜想曲》の抒情あふれる美しい旋律にどっぷりとつかり、しばし現実を忘れてみるのもいいものです。私の不思議な習性かも知れませんが、何故か秋になると、ボロディンの弦楽四重奏曲が無性に聴きたくなります。
 ボロディンはいわゆる「ロシア五人組」の一人でしたが、その経歴はずいぶん変わっていました。プロの作曲家ではなくて、本業は陸軍病院に勤務する化学者だったようです。彼の代表作といえば、交響詩《中央アジアの草原にて》と、第3楽章が《夜想曲》という名を持つ「弦楽四重奏曲第2番」だと思います。とりわけ《夜想曲》の旋律の美しさといったら、喩えようがありません。これは、私の大好きな一曲です。

 さて今日はイタリア四重奏団による演奏ですが、カップリング曲はドヴォルザークの名曲《アメリカ》というディスクです。《夜想曲》におけるやわらかな語り口の演奏は、第一ヴァイオリンのパオロ・ボルチアーニに負うところが大きいのでしょうね。明朗でスタイリッシュ、そして歌心たっぷりにリードします。心地よい夜の音楽は、またたく間に夢物語の中へと浸透し消え去っていきました。



   同曲異演盤 : ボロディン弦楽四重奏団
             クリーブランド弦楽四重奏団




今日の写真 : 晩秋


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by fragile28 | 2009-11-17 21:12 | 室内楽曲

シューベルト/ピアノ五重奏曲イ長調Op.114 D.667 「ます」

a0085805_19133555.jpgram's café menu No.552 : 室内楽曲

演奏 : エミール・ギレリス(p)、ライナー・ツェペリッツ(cb)
      アマデウス四重奏団員

(  輸入盤 LP DGG 2530 646  )








 エミール・ギレリスはかつて、《鋼鉄のピアニスト》と呼ばれていて、強い打鍵の技巧派最右翼と認められていたように思います。ところが1975年にアマデウス四重奏団と録音した《鱒》の演奏では、華麗な音色と歯切れのよさはそのままに、室内楽の優しさ、愉しさを感じるさせるピアノです。それがアマデウス四重奏団のブレイン、シドロフやベルリン・フィルで長年にわたり楽員代表を務めたツェペリッツらの弦と丁々発止とわたりあうだけでなく、見事に融け合った室内楽になっているのです。

 今日も秋晴れの休日でした。早朝には濃い霧がかかっていましたが、次第に晴れてきて、気分爽快!久し振りに、裏磐梯高原へドライブです。私の住まいからは磐越道を利用しても約2.5時間かかるのですが、さすがに11月の2週目ともなると、紅葉狩りのシーズンも終わっていて高速道路はスイスイでした。これまで数え切れないほど訪れている中瀬沼、曽原湖、檜原湖などの裏磐梯の湖沼群ですが、たとえ季節がずれても、それなりに美しい景色をみせてくれます。そして、観光客も少ないので、見渡すかぎりの静寂の中、どっぷりと没入できてしまいます(笑)。


   同曲異演盤 : 田部京子(p)、ペトル・イウガ(cb)&カルミナ四重奏団
             パウル・バドゥラ=スコダ(p)&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団員




今日の写真 : 裏磐梯高原     2009年11月8日撮影


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by fragile28 | 2009-11-08 20:44 | 室内楽曲

シューベルト/4つの即興曲D.935(Op.142)

a0085805_207510.jpgram's café menu No.550 : 器楽曲

演奏 : ヴィルヘルム・ケンプ(p)
(  輸入盤 LP DGG 139 149  )








 シューベルトは、その生涯に100曲以上ものピアノ曲を作曲していますが、その最後を飾るのが2組の《即興曲集》です。この2組は、4曲ずつ作品90と作品142としてまとめられていて、いずれもシューベルトらしい旋律の美しさを楽しめる佳曲揃いです。
特に作品142の「第2曲Allegretto変イ長調」はとても短い曲なのですが、メヌエット風の優雅な気分に満ちています。素朴で美しい主旋律は、微妙に表情を変えながら幾度も繰り返されていきます。最後は余韻を詩情豊かに残しながら終結していきます。本当に美しい曲です。

 私は、この作品142第2曲だけなら『ヴィルヘルム・バックハウス最後の演奏会』のディスクで聴いています。1969年6月26日の演奏会のアンコール曲でもあり、そして6月28日の演奏会では途中心臓発作を起こしながらも、休憩後にバックハウスが弾いた最後の曲でもあります。バックハウスの<白鳥の歌>なのですが、まさに枯淡の境地、祈りを捧げ無心にピアノと戯れるようです。そして一週間後の7月5日、バックハウスは85歳の生涯を閉じることになります。


 今日は2組の《即興曲集》が収録されているケンプの録音でエントリーします。ケンプの演奏は技巧的ではなく、シューベルトらしくよく歌いながら、抒情的で穏やかな雰囲気を大切にした演奏です。これはもう、安心して聴ける名演奏の一枚です。



今日の写真 : 落葉の絨毯

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
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by fragile28 | 2009-11-05 21:09 | 器楽曲

シューベルト/アルペジオーネ・ソナタイ短調D821

a0085805_7582668.jpgram's café menu No.421 : 室内楽曲

演奏 : ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)
      ベンジャミン・ブリテン(p)

(  国内盤 SHM-CD UNIVERSAL  UCCD-9650  )






 今日は、「デッカ不滅の名盤100」から《唯一無二の名曲”アルペジオーネ・ソナタ”唯一無二の名演!》という宣伝文句が謳ってある、ロストロポーヴィチとブリテンの演奏を聴きます。
 私も《アルペジオーネ》という楽器をまだ一度も見たことがありません。今では消滅してしまった楽器かどうかなんていうことより、この楽器のためにシューベルトが一曲の美しい作品を残したということの方が大切で、しかもチェロでの代用が可能な曲に仕上げられたということが嬉しいですね。そればかりか、アルペジオーネの音域がチェロよりも高いということから、チェロだけではなくチェロ・ピッコロやヴィオラで録音されたディスクも発売され、シューベルトらしい抒情をたたえた美しい旋律をいろいろな演奏で楽しめることも、また楽しい限りです。

 さて肝心の今日の一枚ですが、1968年の録音以来40年たった今でもこの曲の決定盤とうたわれているだけあって、少し遅めのテンポで力強くじっくりと旋律を歌うチェロが本当に美しいですね。陰影深く奏でられたチェロの情熱をピアノが優しく包み込んで、何ともスケールの大きい演奏です。 



今日の写真 : 秋深まりて


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                        ( 画像をクリックすると、少し大きな画像で見られます )


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by fragile28 | 2008-11-30 09:28 | 室内楽曲

モーツァルト/ピアノ三重奏曲全集

a0085805_1774758.jpgram's café menu No.417 : 室内楽曲

演奏 : リリークラウス(p)
      ヴィリー・ボスコフスキー(vn)
      ニコラウス・ヒューブナー(vc)

(  国内盤 新星堂-東芝EMI SAN-1507/08  )





 今日も、モーツァルトです。

 モーツァルトは、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの編成の三重奏曲を7曲書きました。《ディヴェルティメント》という題が付けられた「変ロ長調K.254」を除いた他の曲では、低声部をチェロで強化した形の「ヴァイオリン助奏付きのピアノ・ソナタ」から抜け出て、ピアノに弦が対立するように書かれていたり、3楽章構成の中間の第2楽章が緩徐楽章になっているなど、ピアノ協奏曲的な様式が取り入れられています。そしてこれらの7曲の中で、特に「変ロ長調K.502」と「ホ長調K.542」は、音色の変化や対比が際立つとともに情感の豊かさに詩的な美しさを感じます。やはりこのジャンルの最高傑作に挙げられる名曲です。

 今日は1954年録音の《クラウス=ボスコフスキー=ヒューブナー》のトリオによるCDでエントリーします。これは新星堂が企画し、東芝EMIから1996年に国内販売されたものです。そのCDの帯封には《ディスコフィル・フランセ(仏EMI)の名盤、蘇った滋味あふれるウィーンの響き》というふれこみがありました。モノラルながら録音もとてもよく「明るく流れるような美しさに満ちた演奏には気品もあってとても優雅!」というのが私の第一印象でした。
 ところでこの演奏のディスコフィル・フランセのオリジナル盤について、神田神保町の輸入クラシックレコード専門店のHPにこんな文章がありましたので、ご紹介しておきます。
 《ヴァイオリン・ソナタと同じく泣く子も黙る超名演。モーツァルトを語る上では避けては通ることのできない演奏。こういう演奏を前に多くを語る必要はないだろう、兎にも角にも聴いていただくしかない。》 




今日の写真 : 静寂   2008年11月23日撮影

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                        公園のベンチに 座る人はいないけれど       

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by fragile28 | 2008-11-23 20:14 | 室内楽曲