モーツァルト/弦楽五重奏曲第6番変ホ長調K.614

a0085805_15441563.jpgram's café menu No.614 : 室内楽曲

演奏 : ヨセフ・スーク(1st.va)
      スメタナ四重奏団

(  国内盤 DENON 38C37-7179  )








 モーツァルトの最後の弦楽五重奏曲となった「第6番変ホ長調」は、死の年である1791年の4月12日に作曲されています。この曲のあとに書かれた大規模な器楽作品は、あの『クラリネット協奏曲イ長調K.622』だけですが、この「弦楽五重奏曲第6番」からも<モーツァルト晩年の悲劇>といった影を感じさせることはありません。

 第1楽章アレグロ・ディ・モルトは、2つのヴィオラによる鳥の「さえずり」のようなパッセージで始まります。このハイドン的で軽快な「さえずり」がヴァイオリン、チェロへと受け渡されて展開されていきます。第2楽章の主要主題は《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》の第2楽章の主題に似ていてゆったりと歌われていきます。この主題が複雑に変奏されて何回も繰り返されたり途中で不協和音が交錯したりと、かなり技巧的な楽章です。終楽章のロンド主題は、第1楽章冒頭の鳥の「さえずり」に似たパッセージのすぐ後に出てきた音形と同じもので、この主題が歯切れよく展開されて、曲全体をまとめる形になっていますね。モーツァルトの茶目っ気、遊び心を感じました。

 モーツァルトの弦楽五重奏曲全集もいろんな演奏で聴いていますが、今日はヨセフ・スーク&スメタナ四重奏団の1981年録音のCDでエントリーします。DENONとスプラフォン共同制作による初期のPCM録音でレコード・アカデミー賞も受賞したチェコ室内楽の名盤です。気心のよく知れたスークとスメタナ四重奏団のアンサンブルは、まさに《室内楽の愉しさ》そのものです。



今日の写真 : 修善寺寒桜      2010年4月4日撮影


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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )










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by fragile28 | 2010-04-04 17:22 | 室内楽曲


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