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ショパン/ピアノ作品集

ショパン/ピアノ作品集_a0085805_86667.jpgram's café menu No.626 : 器楽曲

演奏 : アンヌ・ケフェレック(p)
(  輸入盤 MIRARE MIR 096  )








 毎年、GWの時期に開催される『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)音楽祭』ですが、今年は生誕200年を迎えるショパンにスポットをあてた「ショパンの宇宙」がテーマだそうです。いつもこの<お祭り>が気になりながらも、次第に激しくなる混雑状況に躊躇するばかりで、まだ一度も出かけておりません。

 昨日のNHK-FMに、約10時間にも及ぶ「今日は一日“ラ・フォル・ジュルネ”三昧」という番組がありました。東京国際フォーラムからの生中継番組で、私が午後に聴いた時間帯では「仲道郁代コンサート」と「ショパン ピアノ・ソロ作品全曲演奏第6部」が放送されていました。ここでは仲道郁代さんも良かったけれど、《 LFJの名花 》 アンヌ・ケフェレックさんのショパンはやはり期待通りに素晴らしかったです。①ノクターン ト短調Op.15-3、②カンタービレ変ロ長調、③ラルゴ変ホ長調、④ワルツ変イ長調Op.69-1「別れ」の4曲は、まさに洗練の極み! ショパンの抒情的で艶やかな色彩にも繊細で瑞々しい知的な美しさがありました。 

 これだけでは物足りないので、今日はフランスMIRAREレーベルへの最新録音盤「ショパン:ピアノ作品集~最初のポロネーズから告別のマズルカまで~」を聴きます。ショパンが僅か7歳で書いたという「ポロネーズ変ロ長調KK.Ⅳ/1」、「ポロネーズト短調S1/1」は屈託のない笑顔のショパンの世界です。TVドラマでも使われた「ノクターン嬰ハ短調遺作」の美しい旋律には、個人的な思いも交錯し、胸が締め付けられそうです。「子守歌 変ニ長調Op.57」は、木々の隙間からキラキラと射し込む木洩れ日のように、とっても安らかで美しい曲です。深い森の中で瞑想するような静けさと温かさを感じました。とってもいいと思います。



今日の写真 : スハマソウ    仙台市野草園

ショパン/ピアノ作品集_a0085805_10471941.jpg

                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28 | 2010-05-04 10:49 | 器楽曲


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