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モーツァルト/ディヴェルティメント変ロ長調K.137

モーツァルト/ディヴェルティメント変ロ長調K.137_a0085805_15254423.jpgram's café menu No.632 : 室内楽曲

演奏: ルドルフ・バウムガルトナー/ルツェルン祝祭弦楽合奏団
(  輸入盤 LP EURODISC SQ 27269 MK  )








 1772年、モーツァルトは続けて3曲のディヴェルティメントを作曲しました。それが「ニ長調K.136」、「変ロ長調K.137」、「ヘ長調K.138」の『3つのディヴェルティメント』というわけですが、これらは作曲された場所にちなんで<ザルツブルク・シンフォニー>とも呼ばれています。3曲全てがメヌエットなしの3楽章構成で書かれており、明朗快活な曲想は若きモーツァルトの息吹を感じさせ溌溂としています。そういえば別のCDの帯封に、《こぼれる微笑みと駆け回る歓び、モーツァルトの最も美しく爽やかな名曲》と紹介されていました。

 さて今日のエントリー曲は「変ロ長調K.137」ですが、この曲は少し変わったスタイルで書かれています。一般的な急-緩-急の3楽章構成ではなくて、第1楽章(急)と第2楽章(緩)を倒置したような構成で、楽章ごとにどんどんテンポが上がっていきます。そのため歓びや愉悦感が増幅されていくような、そんな勢いや効果を感じることができてちょっと面白いのです。天才モーツァルトの瑞々しい感性がほとばしる楽曲に、自然と心が軽やかになること間違いなしです。ここにも、イタリアの青空です(笑)。





今日の写真 : Nemophila

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )








                    近くの公園に植えられたネモフィラが、ようやく満開です。
                    やはり、東北地方は寒いのですよ(笑)。

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by fragile28 | 2010-05-23 16:50 | 室内楽曲


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