ram's café menu No.636 : 室内楽曲
演奏 : ヨセフ・スーク(1st.va) スメタナ四重奏団 ( 輸入盤 LP SUPRAPHON 10 3991-1 ) モーツァルトが作曲した6曲の弦楽五重奏曲では、弦楽四重奏にヴィオラが加わって内声部が強化されています。しかもここでの第1ヴィオラは低弦部のまとめ役だけでなく、通常の弦楽四重奏における第2ヴァイオリンのような役割もはたすという、重要で要のパートになっています。他にも、モーツァルトには『協奏交響曲変ホ長調K.364』、『二重奏曲K.423、K.424』、『ケーゲルシュタット・トリオK.498』など、ヴィオラが活躍する作品が多いように思います。それは、純粋に音楽的な内声部の強化という理由だけではないようにも思います。例えば、チェロ奏者のボッケリーニが作曲した<弦楽四重奏+チェロ>という弦楽五重奏曲では、第1チェロがめざましく活躍し、<チェリスト>ボッケリーニの存在感が色濃くでてます。ヴィオラ弾きであったモーツァルトの場合だって、同じような理由がないとはいいきれないでしょうね。 ところで、このモーツァルトの弦楽五重奏曲の録音は、既存の弦楽四重奏団+大物ヴィオラ奏者という顔合わせが一般的です。拙ブログにも、<ブダペスト弦楽四重奏団+ワルター・トランプラー>、<クイケン四重奏団+寺神戸亮>などはすでに登場しています。今日はこの第1ヴィオラの大役を意識した顔合わせ<スメタナ四重奏団+ヨセフ・スーク>の全集盤から、「第1番変ロ長調K.174」をエントリーします。 この曲は、モーツァルトが3度目のイタリア旅行から帰ってきた1773年春に作曲されていますが、そのきっかけは、ミヒャエル・ハイドンの弦楽五重奏曲を聞いたことによるそうです。この曲に「第3番」以降のような深遠さはありませんが、17歳モーツァルトにとっての意欲作は、イタリア的な明るさ、若々しさあふれる響きが魅力の作品となっています。 今日の写真 : 薔薇の季節#1 2010 ノイバラ ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) キモッコウバラ ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28
| 2010-06-01 20:48
| 室内楽曲
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