ram's café menu No.647 : 交響曲
演奏 : ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ( 輸入盤 LP DECCA SXL 6396 ) ベートーヴェンの交響曲において、奇数番号と偶数番号との曲の性格はがらりと異なります。奇数番号の作品は男性的で力強く、いかにも<これぞベートーヴェン!>ともいえような聴きごたえのする重量級の作品が多いのですが、偶数番号の作品は激しさよりも抑制に特徴があって、どちらかといえば女性的です。とりわけ今日のエントリー曲の「第8番」は、ユーモアが所々に散りばめられた無邪気な明るさがあって、とても穏やかで上機嫌な作品といえます。 ところでこの曲の第2楽章には、<タッ、タッ、タッ>というメトロノーム刻みのパロディがでてきます。これはメトロノームの発明者であったメルツェル(彼はベートーヴェンのために補聴器を製作していたそうです。)の送別パーティで、ベートーヴェンが作った『愛するメルツェルさようなら』というカノンが原曲であるとされていますが、真偽はわかりません。またこのようにパロディ風で軽快な第2楽章ですが、その終末はさらにおかしな終わり方です。<ダダダダダダダダダー>と同じ音を細かく刻んで、ザックリと終わってしまいます。 お薦めの一枚は、木管楽器やホルンの音色がとてもチャーミングなイッセルシュテット&ウィーン・フィルのディスクです。ウィーン・スタイルの優雅で流麗な演奏は、とても自然な流れで微笑んでいきます。 まさに、上機嫌!ですよ。 今日の写真 : 上機嫌 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ラベンダーの花の蜜を吸いにたくさんのミツバチがやってきます。 その中に、とても大きなクマバチが2,3匹紛れ込んでいました。
by fragile28
| 2010-07-03 19:06
| 交響曲
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