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Michala Petri Scandinavian Moods

Michala Petri Scandinavian Moods_a0085805_1428162.jpgram's café menu No.648 : 管弦楽曲

演奏 : ミカラ・ペトリ(recorder)
      ジェームズ・ジャッド/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

(  輸入盤 BMG 74321679502  )






 ミカラ・ペトリはデンマーク生まれの世界的リコーダー奏者で、1960年代末にはソリストとしてデビューし、《リコーダーの妖精》とも称されてきました。彼女はこれまで多くの有名オーケストラやアーティストと共演し、膨大なレコーディングを行っています。リコーダーという楽器のレパートリーの関係から、バロック時代の曲が多いのは当然ですが、編曲ものや現代の作曲家への委嘱作品も積極的に取り上げています。

 今日のお薦めのCDは《Scandinavian Moods》と題され、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの北欧3国の小品を、リコーダーとオーケストラのために編曲したものが20曲も収録されています。第1曲はグリークの「ペール・ギュント組曲第1番」から有名な『朝』です。お馴染みのメロディですが、リコーダーの清明な響きがとてもいいです。第2曲はヒューゴ・アルヴェーンの「スウェーデン狂詩曲第1番」から『夏至の徹夜祭』のテーマですが、このメロディもよく聴きますね。スウェーデンでは<夏至祭>という行事があって、夜を徹して歌い、踊り、食べて飲んで夏の到来を祝うのだそうです。早いテンポで歌うペトリの軽妙軽快なリコーダーは、とても愉しそうに聞こえます。私が知っている曲はこの2曲だけで、残りはいずれも初めて聴く曲ばかりでした。それでも、どれも北欧らしい爽やかさと、凛とした佇まいの美しい曲ばかりで、自然と心が温まります。
 その中から、一番のお気に入りは第10曲、ウルリク・ノイマン作曲の「愛のワルツ」でした。原曲はギター小品ということですが、リコーダーで聴いても哀愁のある旋律はとっても魅力的です。




今日の写真 : 朝露に

Michala Petri Scandinavian Moods_a0085805_16135036.jpg

                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28 | 2010-07-04 16:15 | 管弦楽曲


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