ram's café menu No.671 : 室内楽曲
演奏 : パスキエ・トリオ ( 輸入盤 LP ERATO LDE 3313 ) モーツァルト最後のディヴェルティメントとして書かれたこの曲は、弦楽三重奏という限られた小さな編成の作品です。しかし自由自在に弦三本が駆使されて、のびやかでリラックスした音楽が鮮やかな色彩を伴って表出してくるようです。煌びやかな表現などありませんが、何気ないような旋律の連続に、ほっこりとした気分になってきますね。 モーツァルト晩年の屈指の名曲ですが、CDなどで手に入る現役盤は極めて少ないです。今日のパスキエ・トリオはこの曲の録音を3回もおこなったそうですが、このLPは1964年4月にStudio Hoche で録音された最後?のステレオ録音です(ただし、私が所有しているのはモノラル盤です)。三重奏団の草分けであるパスキエ・トリオは、1927年にジャン、ピエール、エティエンヌという三人の兄弟によってパリに設立されました。明快で垢抜けした表現は、洗練されて美しいです。古き良き時代の香り高きモーツァルトですが、半世紀もの年月など感じさせない名演奏です。 同曲異演盤 : アルノルト・シェーンベルク・トリオ クレーメル(vn)、カシュカシヤン(va)、マ(vc) グリュミオー・トリオ ラルキブデッリ イタリア弦楽トリオ 今日の写真 : 秋の野草園 #2 2010年9月18日撮影 ベニバナゲンノショウコ ゲンノショウコは日本各地の草原や路傍に生育する、高さ数10cmの 多年生草本です。花は白色と紅色があって、白色は東日本に、紅色は 西日本に多いそうです。
by fragile28
| 2010-09-19 15:41
| 室内楽曲
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