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モーツァルト/ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452

モーツァルト/ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452_a0085805_135428.jpgram's café menu No.686 : 室内楽曲

演奏 : ウラディーミル・アシュケナージ(p)
      ロンドン管楽ソロイスツ

(  輸入盤 LP DECCA SXL 6265  )







 今日は<ロンドン管楽ソロイスツ>による、モーツァルトの室内楽の傑作を聴きます。モーツァルト28歳時の作品、「ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452」は、モーツァルト自ら「自分がこれまで作曲した中で最高の作品」と言ったほどの自信作です。これはピアノとたった4本の管楽器による曲ですが、それらが互いに競い合い、主旋律をリードしていくといったミニ協奏曲的な作品に仕上がっています。モーツァルトが書いた弦楽四重奏曲や弦楽五重奏曲といった室内楽作品とは、全く別の世界が広がります。この異色の楽器編成による嫋やかでふくよかな表情、鄙びた色彩は格別に素晴らしく、穏やかな秋の日にピッタリのようです。

 このディスクは1966年DECCA録音によるこの曲の古典的な名盤で、ゆったりとした気分で安心して聴くことのできる一枚です。J.ブライマー(cl)、A.シヴィル(hrn)、T.マクドナー(ob)、W.ウォーターハウス(fg)によるアンサンブルは親愛感に満ちた室内楽の愉しさ、醍醐味そのものです。また若かりしアシュケナージの華やかに弾んだ情感のピアノも、この曲にはよくお似合いです。


   同曲異演盤 : ブレンデル(p)&ホリガー、ブルンナー、バウマン、トゥーネマン



今日の写真 : 残照      2010年11月6日撮影

モーツァルト/ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K.452_a0085805_1671380.jpg

                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )                   
by fragile28 | 2010-11-07 16:10 | 室内楽曲


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