ram's café menu No.788 : 交響曲
演奏 : シャルル・ミュンシュ/パリ管弦楽団 ( 国内盤 SACD EMI CLASSICS TOGE-15027 ) 2012年最後のエントリーは「第九」ではなく、ブラームスの「第1番」です。生前から<ベートーヴェンの後継者>として認められていたブラームスが、この「第1番」を書き上げるのに要した歳月は、実に21年!だったそうです。ベートーヴェンに対し畏敬の念を抱き、強く意識し続けたブラームスですから、この21年という長い時間は、孤独、葛藤、疑心暗鬼などの見えない敵との戦いでもあったと想像します。終楽章には「第九」の第4楽章の「歓喜の歌」に似た荘厳で爽やかな旋律が現れますが、それが次第に情熱的なクライマックスへと展開されていきます。あたかもベートーヴェンの呪縛から解放されたような喜びを感じます。 全4楽章からなるこの「第1番」は、ブラームスらしい抒情性とスケールの大きさも申し分なく、実に堂々としていて、《闇から光へ》という力強い私たちフクシマへの<応援歌>だと思います。大晦日なので年末恒例の「第九」も聴きましたが、熟慮の末のエントリーはブラームスの「第1番」です。 さてお薦めの一枚は、最近EMIクラシックスのSACDシングルレイヤー・シリーズで発売になった、アナログ時代からの歴史的名盤、ミュンシュ&パリ管による演奏です。SACDシングルレイヤー化の効果はめざましく、ステージの奥行き・広がりが実にすっきりとし、管楽器の音色もしなやか、躍動感あふれるティンパニーは一段と力強く印象的です。これならば、オリジナルLP盤でなくても、十分に音楽を楽しむことができます。 同曲異演盤 : カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 今日の写真 : 2012年のバラ 2012年5月26日撮影 神代植物公園 コンチェルティーノ ( 写真をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます ) 神代植物公園の<2012年春バラフェスタ>の写真をアップするのを忘れていました。 10年ぶりに戻った職場の忙しさに、ブログ更新どころではなかったのでした。(笑) ジャルダン・ドゥ・フランス 乾杯 ウルメール・ミュンスター ビショッフスタット・パデルボルン
by fragile28
| 2012-12-31 15:59
| 交響曲
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