ram's café menu No.822 : 協奏曲
演奏 : ジュリアーノ・カルミニョーラ(vn) オッターヴィオ・ダントーネ(cemb)/アカデミア・ビザンティナ ( 輸入盤 ARCHIV 479 1075 ) ヴィヴァルディは、生涯に450曲を越える「協奏曲」を書きましたが、その約半数はヴァイオリン協奏曲でした。ヴィヴァルディ自身がヴァイオリンの名手であったことも大きいのでしょうが、彼はこの膨大な数の作品を手紙を書くかのようにすらすらと作曲し、しかもそれぞれに趣向を変えて魅力溢れた作品に仕上げています。まさに《協奏曲の王》と呼ばれるに相応しく、かつ天才的といえます。そしてヴィヴァルディの協奏曲やソナタなど器楽曲のほとんどは急-緩-急の3楽章構成で書かれ演奏時間もほぼ10分くらいです。実に小気味よく展開されていくところなど、現代にマッチした作品も多いですね。 さてカルミニョーラの最新盤「カルミニョーラ/ヴィヴァルディ・コン・モート」には、晩年の作品から、6曲のヴァイオリン協奏曲が収録されています。第1曲目の「ホ短調RV201」と第2曲目の「ハ長調RV187」はオリジナル版での演奏、第4曲目の「ヘ長調RV283」は世界初録音だということです。聴き通してみて久し振りに、「これぞ、バロック!」という印象を持ちました。イ・ムジチ合奏団の流麗優雅な「四季」で《バロック・ブーム》に火が付いて、親しみやすい作品が次々と録音されていきました。そして、アーノンクールの「四季」において、大胆にして過激、躍動的なリズムで古楽器によるバロック音楽の再現が始まったのでした。そしてアーノンクールの衝撃から36年後、このカルミニョーラのヴィヴァルディ最新盤は、ヴィヴァルディの過激で開放的な《本質》を徹底的にしかも情熱的に貫いた一枚となりました。 今日の写真 : 静謐な森 ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます ) ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28
| 2013-08-18 21:45
| 協奏曲
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