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バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830_a0085805_16375136.jpgram's café menu No.825 : 器楽曲

演奏 : トレヴァー・ピノック(cemb)
(  輸入盤 hanssler CD 92.115  )







 バッハのチェンバロ独奏曲に、それぞれ6曲からなる「組曲集」が3つあります。『イギリス組曲』、『フランス組曲』、そして『パルティータ』ですが、この中で私が最も好きなのは、『パルティータ』です。そして拙ブログのram's café menu No. も今回で<825>になりました。というわけで、今日のエントリーは『パルティータ』をおいて他にありませんね(笑)。

 1946年イギリスのカンタベリーに生まれたトレヴァー・ピノックは、1973年にオリジナル楽器による<イングリッシュ・コンソート>を結成し、80年代からArchivレーベルでバッハの重要な作品の数々を録音してきました。彼らの演奏するバッハは、いつも若々しく水際だったリズムや伸びやかなフレージングで、私たちを楽しませてくれました。この『6つのパルティータ』についても、1984年にArchivに全曲録音を残しています。しかし、50歳代に入る頃からピノックの活動の幅が広がって、1998年にhanssler レーベルに『パルティータ(全曲)』の再録音をおこない、2000年にはCHANNEL CLASSICS でレイチェル・ポッジャーと「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集」を録音したり、さらに彼の還暦を記念して編成された<ヨーロピアン・ブランデンバーグ・アンサンブル>と「ブランデンブルク協奏曲(全曲)」の新録音をおこなうなど、さらにさらに活発な演奏活動を繰り広げています。私の印象は、昔から変わらない「中庸の美」はそのままに、「円熟の極み」が加味された演奏が多いかなというものです。今日の『パルティータ』も、とても軽やかで自由自在な趣が感じられ、爽やかなチェンバロの音色も美しく、一足早く、台風一過の秋晴れに包まれた心地です。

 

   同曲異演盤 : グスタフ・レオンハルト(cemb)
             アンドラーシュ・シフ(p)
             ラルフ・カークパトリック(cemb)
             グレン・グールド(p)



今日の写真 : 清新の気

バッハ/パルティータ全曲BWV.825~830_a0085805_187548.jpg

                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )


       
by fragile28 | 2013-09-16 18:11 | 器楽曲


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