シェーンベルク/「浄められた夜」Op.4

a0085805_16342095.jpgram's café menu No.102 : 室内楽曲

演奏 : ドナルド・マッキネス(va)、ジョナサン・ペギス(vc) 
      ラサール弦楽四重奏団

( 輸入盤 LP DG 410 962-1 )




 この曲は、ドイツの詩人リヒャルト・デーメルの詩がもとになって作られています。
 雲一つない、月の光が皎々と照り輝く、あくまでも明るい夜に、かつて恋人であった男女二人が林の中を歩いています。女が「見知らぬ男の子を宿している」と愛する男に告白します。男は苦悶しながらも、そのすべてを受け入れるという、まさしく官能的でしかも、重量級のドラマです。

 そしてこの曲は、弦楽合奏で演奏されることの方が多いと思います。音の拡がりやダイナミック・レンジ、ドラマチックな表現を考えれば当然ともいえます。でもオリジナルは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各々2人ずつの弦楽六重奏です。この編成はブラームスに2曲ありますが、わりと珍しい編成です。

 今日のお薦めは、ラサール弦楽四重奏団による弦楽六重奏版です。編成がシンプルであるため、皎々とした月明かりによる情景描写が、美しくすっきりとでている印象です。もともとはドイツ語の詩なんでしょうが、なんかフランス風の感じの音、印象派の響きがしてきます。ラサール弦楽四重奏団の非常に緻密な演奏によるこの描写が、魅力的な一枚です。


今日の写真 : 甘い誘惑?

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by fragile28 | 2007-02-18 17:53 | 室内楽曲


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