モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304

a0085805_1531845.jpgram's café menu No.142 : 室内楽曲

演奏 : レイチェル・ポッジャー(baroque vn)
      ゲーリー・クーパー(fortepiano)

( 輸入盤 SACD CHANNEL CCS SA 24607 )







 端午の節句や立夏が過ぎる頃になると、あちこちの沼地や草原には《アヤメ》や《カキツバタ》の艶やかな紫色の花が咲き競うようになります。この2つの花は見分けがつきにくい花として有名です。また、端午の節句の菖蒲湯に入れる《菖蒲》はサトイモ科で、アヤメ科の《ハナショウブ》とは別物だそうです。《ハナショウブ》まで入ってくると、これら3種の野外での見分け方はさらに難しそうです。

 《アヤメ》や《カキツバタ》が咲き出す少し前に、同じアヤメ科の《シャガ》と《ヒメシャガ》が、庭先で咲き始めます。この2つは名前は似ていますが見分けは容易です。《シャガ》と比べて《ヒメシャガ》は背丈が低く、花も小さく花数も少ないです。でもこちらの方が気品のある淡い紫色の美しい花で、きりっとしています。
 ところでこの《ヒメシャガ》を福島県郡山市では、古今和歌集に詠われた「花かつみ」であるとして、市の花に選定しています。他の地域には《ハナショウブ》こそ「花かつみ」に違いないと考えてる所もありますが、どちらが正しいかは未だ判然としていないそうです。私は「みちのくの あさかの沼の 花かつみ かつみる人に 恋ひやわらん」と想いを寄せた恋歌には、足下に咲く可憐な《ヒメシャガ》こそが似つかわしいと思っています。


今日の写真 : ヒメシャガ

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 私の元の勤務地は郡山市でした。その市街地の真ん中にある旧女子高合唱部では、この「花かつみ」を歌った曲を愛唱歌としています。今から40年も前に、そこの生徒によって作詞・作曲された「花かつみ」の歌が、今でも合唱部の「定期演奏会」などで親しみをこめて歌われ続けています。
1分40秒ほどの小曲なのですが、とてもいい曲です。今日は、歌詞も紹介しておきます。

          1  うす紫に静かに咲いた
             やさしい花よ 学び舎の
             窓辺に立ちて思い出に
             微笑み浮かばせた
             ああ 乙女の花よ花がつみ

          2  うす紫にほのかに匂う
             やさしい花よ いつの日にか
             あなたの胸に飾ろうと
             夢見た日もあった
             ああ 乙女の花よ花がつみ



      こちらは、シャガ です。
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by fragile28 | 2007-05-09 20:05 | 室内楽曲


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