ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127

a0085805_1562538.jpgram's café menu No.150 : 室内楽曲

演奏 : バリリ四重奏団
( 輸入盤  PREISER 90097 )





 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番~16番の5つの曲は、いわゆる「後期」に分類されます。しかも、この第12番の作曲は、前作の第11番「セリオーソ」を作曲してから12,3年も経ってからのことで、ベートーヴェンの生涯でもまさに後期の作品といえます。全てのピアノ曲は書き終えてしまったし、残すのは最後の交響曲第9番と「ミサ・ソレムニス」、そして5つの弦楽四重奏曲だけなのですからね。

 今日のお薦めのCDは、バリリ四重奏団のものです。第1楽章の冒頭、変ホ長調の力強い和音にも限りない安らぎがあります。《力強い》といっても、感情の昂ぶりの激しさではなく、頭の隅にひっかかっていた問いに、明快な答えが見つかったようなスッキリ感、迷いのない自信のようなもの、そんな情感が4人の絶妙なバランスで演奏されていきます。
 バリリ四重奏団の演奏は、力強さと柔らかさがほどよく調和し、透明で美しい響きがあたかも波紋のように、静かな湖面に広がっていきます。バリリ四重奏団の録音はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の定盤です。自信をもってお薦めできます。



 ところで現在、私の手元にあるベートーヴェンの「第12番」以降の《後期弦楽四重奏曲集》は、録音の古い順に

   1 ブッシュ弦楽四重奏団(EMI/CHS5653082)1932~1937年
   2 ブダペスト四重奏団 (BRIDGE/9072A/C)1941~1960年
   3 バリリ四重奏団 (W/WPCC4108-9)1952年ころ
   4 ブダペスト四重奏団 (SONY/SRCR1905-8)1958~1961年
   5 スメタナ四重奏団 (SUPRAPHON/SU3870-2)1961~1970年
   6 ラサール弦楽四重奏団 (G/POCG2760-2)1972~1976年
   7 ズスケ四重奏団 (Berlin Classics/0091632BC)1977~1980年
   8 アルバン・ベルク四重奏団 (EMI/CC30-3197-200)旧盤1981~1983年
   9 アルバン・ベルク四重奏団 (EMI/CDS7545922)新盤1989年
  10 クリーヴランド四重奏団(TELARC/CD-80422,25,27)1995年
  11 エマーソン弦楽四重奏団(G/474 341-2)1994~1995年

 このうち、バリリ、スメタナ、ラサール、アルバン・ベルクについてはLPでも所有し聴いています。  




今日の写真 : 5月のバラ #4

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プリンセス・チチブ  外弁がローズレッドに輝く剣弁高芯咲きのFL系(イギリス1971年)






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ジョン F.ケネディ  輝くような純白の剣弁高芯咲きのHT。強い芳香(アメリカ1965年) 

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レッド・デビル  明るい深紅色の大輪。1967年のローマ金賞、JRC金賞(イギリス)

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シー・パール  別名「フラワー・ガール」
               淡桃色で、形のよい整形咲きのFL(イギリス1964年)

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アイリッシュ・ミスト  明るい朱色の花。ティー・ローズに近い香りをもつフロリバンダ・
               ローズ(イギリス1966年) 
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by fragile28 | 2007-05-27 15:50 | 室内楽曲


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