ram's café menu No.205 : 室内楽曲
演奏 : アルバン・ベルク四重奏団 ( 輸入盤 LP EMI SLS5171 ) この曲は、ベートーヴェンの後援者ロブコヴィッツ侯爵の依頼によって書かれました。第1楽章主部に弦のピチカートが頻繁に登場して、ハープの響きを思わせるので《ハープ》の愛称を持っています。ベートーヴェン自身が名付けたのではないそうですが、ピチカートによる豊かな響きにはこの愛称がピッタリです。 今日ご紹介するのは、長年世界最高の弦楽四重奏団として音楽界をリードしてきたアルバン・ベルク四重奏団の旧盤(1979年スタジオ録音)です。彼らは、2007/2008シーズンに実施される、「さよならコンサート世界ツアー」を最後に引退をするそうです。ヴィオラのカクシュカさんが亡くなられたときに、" いつかはこんなことにも・・" と予想はしてましたが、ただただ残念です。 彼らにとっての原点ともいえる最初の「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」は、ウィーンの伝統に根差した演奏ですが、それだけでなく高度で精巧なアンサンブルで表現された音楽は「驚くべき完璧さ」です。シャープな切れ味の響きと鮮烈で生彩に富んだリズムの躍動感がじつに素晴らしい名盤です。 今日の写真 : 余韻
by fragile28
| 2007-09-24 17:39
| 室内楽曲
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by fragile28 <管理人よりお願い>
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