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シューマン/交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」

シューマン/交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」_a0085805_23342875.jpgram's café menu No.256 : 交響曲

演奏 : ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
      フィラデルフィア管弦楽団

(  輸入盤 フィラデルフィア管弦楽団協会 POA2003  )


 



 新年が明けたばかりというのに、《もう春?》と思わせる暖かな日射しが気持ちいい一日でした。明日は、更にもっと春めいた陽気になるらしいのです。単純な私の今日のBGMは「春」という呼称で親しまれているシューマン作曲『交響曲第1番』です。

 シューマンの交響曲といえば、何をおいてもサヴァリッシュ盤を紹介しなくてはいけません。シューマンの交響曲演奏の名盤として名高い「シュターツカペレ・ドレスデン」との全集は、1972年彼がまだ49歳の時の録音でした。70年代のサヴァリッシュはNHK交響楽団名誉指揮者として活躍していて、「N響アワー」などでもベートーヴェンやブラームスなどの定期演奏会の録画が放送されたように記憶しています。
 私、学生時代にバイトで得た資金をもとにN響定期演奏会の会員(当然末席の方ですが)になり、サヴァリッシュの指揮ぶりを何度か拝見いたしました。遠目からも背筋をぴしっと伸ばし、フレージングを明確にした爽やかな指揮ぶりだったように思います。ズシッと重く抒情的なブラームスは期待薄でしたが、この明晰さがシューマンの演奏には好都合だったのかもしれません。シューマンの複雑な音の重なりを、あたかも薄紙をはがすように、陽の光をあてて解きほぐしていきます。それでも痩せた音にはならず、生気に満ちた響きで清々しいのです。

 さて今日は、サヴァリッシュが2002~03年、フィラデルフィア管弦楽団と演奏したシューマンの交響曲全4曲、マンフレッド序曲、バイオリン協奏曲そしてクララ・シューマン作曲の歌曲を収録した《フィラデルフィア管弦楽団自主制作盤》で聴きたいと思います。名盤の誉れ高い旧盤からじつに30年の月日を経て再録音されたこのCD、シューマンの交響曲全集の決定盤になるかもしれません。(追記:TOWER RECORDS のHPで調べたら、2008.1.6現在「在庫あり」となっています)



今日の写真 : 春色満開    いわき市フラワーセンター 2008年1月5日撮影

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by fragile28 | 2008-01-05 21:14 | 交響曲


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