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ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」

ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」_a0085805_10374432.jpgram's café menu No.350 : 室内楽曲

演奏 : シモン・ゴールドベルク(Vn)
      アーサー・バルサム(p)

( 輸入盤 TESTAMENT SBT 1357 )






 毎年、梅雨の季節になると必ずこの「雨の歌」を聴きたくなります。

 余りに強い雨は困りものですが、今朝のようなしっとりとした空気の中に静かに落ちてくる雨なら、さらに気持ちも落ち着きそうなので嫌いではありません。ぼんやりと景色を眺めているだけで、この静かな雨に心の浄化をしてもらっているような気分です。

 ところで、1990年代の初めに東芝EMIから《シモン・ゴールドベルクの芸術》と《シモン・ゴールドベルクの芸術Vol.2》というCD集が発売になりました。第1集にはリリー・クラウスとのデュオによるモーツァルトのソナタ7曲や、K.424などの室内楽曲、ハイドン、バッハ、そしてモーツァルトのヴァイオリン協奏曲がCD5枚に収録されていました。また、第2集には同じくリリー・クラウスとのデュオで、ベートーヴェンのソナタ4曲とハイドンのピアノ三重奏曲の3曲がCD3枚に収録されていました。

 この後、シモン・ゴールドベルク関連のCDは、自ら結成したオランダ室内管弦楽団を指揮した録音がメインになってしまったようで寂しい思いをしていました。ところが2年ほど前に、テスタメントによってこのブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ全曲」が復刻されました。ようやくといった印象です。室内楽の演奏において、より人間味溢れた柔らかな表現に優れていたゴールドベルクの特質は、この「雨の歌」でも聴くことができます。端正で凛とした折り目正しさと穏やかで柔らかなテンポが、とても自然でいいのです。



   同曲異演盤 : ピーター・ウィスペルウェイ(vc)&デヤン・ラツィック(p)



今日の写真 : 清楚

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          梅雨が本格化するころ、庭の「ナツツバキ」の白い花が
          咲き始めます。

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by fragile28 | 2008-06-29 14:16 | 室内楽曲


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