ram's café menu No.382 : 室内楽曲
演奏 : レオポルト・ウラッハ(cl) ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 ( 国内盤 W MVCW-19020 ) モーツァルトのクラリネット五重奏曲といえば、どうしたってこの演奏を避けて通れません。1951年の録音ですから、もう半世紀以上も前の演奏です。それでもこの曲の決定盤として挙げる方も多く、私なんかが何も言う必要のない、伝説的名演奏なんです。 第1楽章冒頭部、弦楽の四重奏による第1主題から、いきなり空気が変わったようなウィーン情緒に包まれます。これ以上は考えられないゆったりとしたテンポで、美しく旋律を歌っていきます。そこに彩りをそえるようなクラリネットの音色は、柔らかく潤いたっぷりです。弦楽のポルタメントが少し多めですが、クラリネットの音色が豊かなニュアンスを醸し出して、何ともロマンティックです。 第2楽章ラルゲットはクラリネットの抑制の効いたしっとりとした響きが印象的です。テンポを落としながら、たっぷりと夢みるような甘美な旋律を歌っていきます。それが恣意的ではなくあくまでも自然に流れていきます。間違いなく私たちを別世界へと誘ってくれるようです。 このCDの宣伝文句は、《どんなに時代が移り変わってもこの美しさは永遠のもの。ウラッハのいぶし銀ともいえる胸を打つ音色、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の柔らかで甘い調べ。》というものです。まったく同感です。素晴らしい演奏の一枚です。 同曲異演盤 : アルフレート・プリンツ & ウィーン室内合奏団 ジャック・ランスロ(cl) & バルヒェット四重奏団 今日の写真 : 花の金平糖 サクラタデ ( 名前は ★花ごよみ★ のRoseさんに教えていただきました。 9月11日追記 )
by fragile28
| 2008-09-09 20:53
| 室内楽曲
|
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