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モーツァルト/アダージョとロンド ハ短調K.617

モーツァルト/アダージョとロンド ハ短調K.617_a0085805_2023115.jpgram's café menu No.407 : 室内楽曲

演奏 : パリ・バロック・アンサンブル
      マクサンス・ラリュー(fl)、ピエルロ(ob)
      ジャンドル(vn)、オンニュ(fg)
      ロベール・ベイロン=ラクロア(cemb)

(  輸入盤 LP ERATO STU 70729  )




 モーツァルトによる「ハ短調K.617」、元は《グラス・ハーモニカとフルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロのためのアダージョとロンド》とあるように、グラス・ハーモニカ(グラス・ハープ)という珍しい楽器のために、1791年に書かれたオリジナル作品です。ここではグラス・ハープによる演奏をエントリーしましたが、今日はパリ・バロック・アンサンブルによる演奏でエントリーします。ところでこのディスクは1977年録音で、フルート奏者は、それまでのランパルからマクサンス・ラリューに交替していました。ラリューのフルートにはランパルほどの煌びやかさ、華麗さは感じませんが、瑞々しいフルートの音色と速いパッセージでもさらっと吹いてしまう妙技に感心してしまいました。

 パリ・バロック・アンサンブルのモダン楽器によるおおらかで溌溂とした演奏には、アンサンブルの醍醐味とともに、セピア色に染まった古きよき時代の懐かしさも感じます。またこのディスクには他に、ヴィヴァルディ、J.C.バッハ、テレマン、コレットの曲も収録されていて、どれも理屈抜きに楽しめます。暖かく柔らかな秋の日をうけて、のんびりと日向ぼっこでもする時にピッタリです。



今日の写真 : 秋の休日

モーツァルト/アダージョとロンド ハ短調K.617_a0085805_21131639.jpg

by fragile28 | 2008-10-28 21:15 | 室内楽曲


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