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alone_a0085805_17382858.jpgram's café menu No.491 : Bill Evans

演奏 : ビル・エヴァンス(p)
(  国内盤 LP universal UCJU-9082  )








 今年のGW後半は、お天気に恵まれませんでした。最終日の6日には鉛色の空に霧雨も舞って、少し肌寒いです。とはいっても、連休の遊び疲れの身体をちょっと休ませるには、それなりに好都合の天候でもあります(笑)。

 さて久し振りに、ビル・エヴァンスを聴きます。1968年に録音した彼の初めてのソロ・アルバム『アローン』は、当時のグラミー賞も獲得した歴史的な名ソロ・アルバムです。ここで演奏されている第1曲の「HERE'S THAT RAINY DAY」は、今日のような雨の休日にピッタリすぎるバラードで始まります。途中ジャズらしく躍動するタッチになりますが、最後はまた穏やかで詩情豊かな演奏で終わります。それに続く第2曲「A TIME FOR LOVE」もまたバラード風で、ソロ・ピアノの美しさを十分に堪能させてくれます。SIDE A には他に「MIDNIGHT MOOD」、「ON A CLEAR DAY」の2曲が収録されています。
 そして、SIDE B の収録曲は「NEVER LET ME GO」の1曲だけですが、これが14分半にもおよぶ長時間の即興演奏! ピアノの鍵盤を叩きながら、彼は何を考えていたのだろう? ビル・エヴァンスはもともと自分の内部へと思いを沈潜していくタイプだといわれていますが、まさにこのB面の1曲で沈潜していったのは、《やりきれない孤独感》であったように私には感じました。



今日の写真 : A TIME FOR LOVE

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                    ( 画像をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28 | 2009-05-06 17:08


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