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モーツァルト/ピアノ三重奏曲第3番変ロ長調K.502

モーツァルト/ピアノ三重奏曲第3番変ロ長調K.502_a0085805_14215683.jpgram's café menu No.502 : 室内楽曲

演奏 : マリア・ジョアン・ピリス(p)
      オーギュスタン・デュメイ(vn)
      ジャン・ワン(vc)

(  輸入盤 DG 449 208-2  )





 モーツァルトの7つのピアノ三重奏曲はいずれも3楽章構成で、その中間部の第2楽章はもちろん緩徐楽章で書かれています。昔、モーツァルト研究家のアルフレート・アインシュタインは、ピアノ三重奏曲K.502とK.542を、このジャンルの「最大傑作」の2曲と言ったそうです。なるほど私も「最大傑作」という結論に異論はありません。とりわけ私的にですが、K.502の第2楽章ラルゲットの壮麗な美しさは最上のものだと思います。情感豊かで晴れやかな旋律に気持ちの安らぎと解放感を感じ、まさに至福の時です。

 さて今日のCDはソリストの実力もアンサンブルも素晴らしくて、モーツァルトの愉悦感を最大限に表現した名演奏です。さらに嬉しいことには、録音がとってもいいのです。ピリスのピアノは美しく輝きながら、粒立ちのよい響きで中央に定位しています。左手上方から聞こえるヴァイオリンの音色は倍音が豊かで、ビロードのように滑らかです。そして右手下のチェロはコンパクトに引き締まって胴鳴りも快い響きです。これは各楽器の音色や輝きを失うことなく、楽器間の音の絡み合いまでホールの響きそのままに再現した優秀録音だと思います。


   同曲異演盤 : リリー・クラウス(p)、ボスコフスキー(vn)&ヒューブナー(vc)



今日の写真 : 天女花(オオヤマレンゲ)


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                    オオヤマレンゲはハクモクレンやコブシと同じ仲間ですが、
                    中国では《天女花》というそうですね。
                    高貴な美しさ、気品を感じます。
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by fragile28 | 2009-06-07 16:45 | 室内楽曲


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