ram's café menu No.505 : 室内楽曲
演奏 : クリスチャン・フェラス(vn) ピエール・バルビゼ(p) ( 輸入盤 LP EMI ALP 1999 ) 先週末、仙台市に出掛けた折に「kleiber」に寄ってきました。ここに紹介されていたカンポーリ(vn)とマルコム(cemb)による「ヘンデル/ヴァイオリン・ソナタ集」を聴かせていただきました。カンポーリのヴァイオリンは心地よい雰囲気で流麗、しかも快活で伸びのある清らかな音色でした。時折入るポルタメントに1952年録音という時代を感じますが、耳をすまして聴いていると、屈託のない悦びが押し寄せてくるようでした。 帰りがけにカウンターにあったCDにふと目が留まりました。それは、ブリリアント・レーベルから発売されたフェラスとバルビゼの《ドイツ・グラモフォン・レコーディングス》でした。「kleiber」店主と二人、顔を合わせながらお互いに『フェラスはいいですね~!』、『いいですね~!』と頷いていました(笑)。 さて今日はフェラス&バルビゼの黄金期、1958年モノラル録音でベートーヴェンの「第1番」をエントリーします。ベートーヴェンの若々しさをストレートに表現するのではなく、フェラスの繊細で端正なヴァイオリンはややゆっくりとしたテンポで、しかし確かな推進力を持ちながら一音一音、美しく歌っていきます。大袈裟にビブラートをかけたりしないフェラスと彼に優しく寄り添うバルビゼ、実に趣味のいい演奏です。そのため、こちらも肩の力を抜いて楽な気持ちで聴くことができます。このLPのカップリング曲はトルトゥリエ(vc)との「ブラームス/二重協奏曲Op.102」なんですが、こちらもまた名演奏でした。 今日の写真 : 絹色の空に
by fragile28
| 2009-06-20 17:13
| 室内楽曲
|
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