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ムソルグスキー-ホロヴィッツ編/組曲「展覧会の絵」

ムソルグスキー-ホロヴィッツ編/組曲「展覧会の絵」_a0085805_19402897.jpgram's café menu No.562 : 器楽曲

演奏 : ウラディミール・ホロヴィッツ(p)
(  国内盤 LP RCA RVC-1513  )







 ムソルグスキーの組曲 《展覧会の絵》 は、もうほとんどラヴェルの音楽といえるくらい、モーリス・ラヴェルによる管弦楽編曲版が有名です。このオリジナルは純然たるピアノ独奏用に書かれたものですが、オーケストレーションの魔術師と呼ばれたラヴェルの手によって、原曲を越えた鮮やかな色彩で見事に描かれた管弦楽曲に変身しました。
 
 今日はこの曲を、ホロヴィッツのピアノ独奏で聴きたいと思います。<ホロヴィッツ編>と付されているように、ムソルグスキーの原曲から一部プロムナードを割愛したり、強靱な打鍵によってピアニスティックな効果を増幅したりと、ラヴェルの編曲を再びピアノに移し戻したように編曲されています。ホロヴィッツはこの《展覧会の絵》を、1947年スタジオ録音と1951年ライブ録音の2回録音していますが、どちらも桁外れに豪壮、有無をいわせず圧倒的です。今日のお薦めは1951年4月23日、カーネギー・ホールでのリサイタルの一枚です。力強く輝きのある見事な演奏を聴いていて、<ピアニスト・ホロヴィッツ>の力量の大きさに、あらためて感嘆しました。



今日の写真 : Arrangement


ムソルグスキー-ホロヴィッツ編/組曲「展覧会の絵」_a0085805_20452120.jpg

                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
by fragile28 | 2009-12-04 20:58 | 器楽曲


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