モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299

a0085805_15341734.jpgram's café menu No.582 : 協奏曲

演奏 : オーレル・ニコレ(fl)、ローゼ・シュタイン(hp)
      カール・リヒター/ ミュンヘン・バッハ管弦楽団

(  輸入盤 LP TELEFUNKEN SLT 43047  )









 現在、バッハといえばオリジナル楽器による演奏が主流のように見えますが、ARCHIVレーベルにカール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団が残したモダン楽器によるバッハ演奏の真価に、現在でも些かの揺らぎなどありません。「マタイ受難曲」、「ロ短調ミサ曲」、「ブランデンブルク協奏曲」、「管弦楽組曲」などちょっと思い浮かべただけでも、それら名曲中の名盤、決定盤といわれ続けてきた演奏です。何のけれんもなく、ひたすら音楽に集中し、一途に突き進んでいくバッハの音楽の気高さに圧倒されました。ですから、どうしたって私の中では、<リヒター>といえば<バッハ>なんです。

 ところが、リヒターはモーツァルトも少し録音をしていました。その中でも注目は「レクイエム」だと思いますが、今日はフルートのオーレル・ニコレと共演した協奏曲をエントリーします。
 リヒターのモーツァルトは、彼のバッハ解釈に通じる真面目さ、誠実さがあります。ゆったりとしたテンポで進む音楽は、安定感が抜群です。「K.299」の名盤に必須かも知れない、フランス風のギャラントな魅力や華やかな雰囲気はありません。そこでは淡々と真面目な演奏が繰り広げられるだけなのに、そこがしっかりとした様式美になって音楽を支えているのだと思います。そしてフルートのニコレとハープのシュタインの緻密で美しい音色のソロが絶妙にバランスされているのです。それだからこそ、安心して音楽に聴き入ることができ、癒やされて深い感動が残ります。これは名盤に違いありません!



   同曲異演盤 : ランパル(fl)&ラスキーヌ(hp)、パイヤール/室内管弦楽団(1964年)
             グラーフ(fl)&ホリガー(hp)、ローザンヌ室内管弦楽団
             シュルツ(fl)&サバレタ(hp)、ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
             有田正広(fl)&長澤真澄(hp)、寺神戸亮/東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ

               ランパル(fl)&ラスキーヌ(hp)、パイヤール/室内管弦楽団(1959年)



今日の写真 : 均整美

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                    ( 写真をクリックすると、少し大きな画像でご覧いただけます )
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by fragile28 | 2010-01-17 20:56 | 協奏曲


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